6:庭園での一幕
かくして、時間は現在——白髪の少女からスマホを受け取り、青年が騒がしくしゃべり続ける
『な、なんでなにも話してくれないんですか!? き、聞こえてますよね? 今どうにかして人を向かわせますから、安心して————』
耳元から聞こえる、早口で喋り続ける声は、一見分かりにくいながらも——確かに震えていた。
台詞の合間合間に一瞬挟まる息遣いにも、どこか疲労が伺える。
恐らくは、こちらを心配してなにか対策をとっていたか、軽いパニックに陥っていたのだろう。
ひとまずは電話越しの声を落ち着かせるべく、できるだけ聞き取りやすく落ち着いた声を作り、スマホのマイクへと話しかける。
「もしもし、セラ? 大丈夫、聞こえてる?」
『————! そ、その声はやっぱり、イトマさん!? 無事だったんですかっ?』
「えっと、少し足止めは食らっちゃったけど、特に問題はない……かな?」
『爆発に巻き込まれて瓦礫の下敷きになってたりとか、テロ組織に拉致監禁されてたりとか、なんかそういうような感じにはなってないんですねっ?』
「逆にどういう流れでそうなってると思われてたの!? いきなり物騒過ぎない!?」
何やら知らないうちに、こちらが危険真っ只中の状況に置かれていることになっていたらしい。
だが、向こうはひとまずこちらの声を聞いて安心したらしく、安堵のため息がスマホ越しに耳へと届いた。
『よ、よかったです~……こっちは大混乱だったんですよ? あなたと連絡が取れなくなって、危うく警察を動かすところだったんですから!』
「えっと、それについては本当に、申し訳ないと……」
『今のあなたはもう、この都市の重要人物ってことになるんですよ! ちゃんとそこら辺は自覚してくださいね~?』
電話越しのため彼女の声しか聞こえないが、頬を膨らませて注意してくる姿が容易に目に浮かぶ。
全くもって耳が痛い指摘に、苦笑しつつ返事をしようとすると。
それまでとは一転、セラが諭すような口調で言葉を付け足した。
『——たとえそうじゃなくても、あなたのことを心配する人がいるってことを……どうか、忘れないでください』
「…………うん、分かった。ごめん」
それは以前も、彼女の口から聞いた言葉だ。
冷静に捉えればただの気恥ずかしい言葉ともとれるだろう言葉。
しかし彼女は誰もが幸せであることを願う、誰よりも心優しい少女だからこそ、そんなことがさらりと言えてしまう。
そう、あの時も、彼女は————
『——と、安全確認ができたのはとてもよかったんですけど、それはそれとして』
「うん?」
『いま……イトマさんはどこにいるんですか?』
「え~と………………」
と、セラがしんみりとした空気を変えて、そう問うてくる。
自分が現在どこにいるのか、という——そんな至極当然の疑問に答えようとしてすぐに、その答えを持ち合わせていないことに気が付く。
(…………あれ、そういえばここ、どこだろう)
ここに至るまでの道中の記憶を、改めて漁ってみる。
まず初めは、セラから事前に教えてもらった通りの道で目的地へと向かっていたが、途中の喫茶店でなにやら学生たちが揉めているのを見かけた。
その間になんとか入って仲裁を試みていたが、気付けばヒートアップした彼女たちによる大紛争が始まっていて。
そんなこんなで混沌極まる状況の中、ひとまずその場を離脱しようとしたところ——今度はすぐ近くの建物が突然大爆発、炎上。
流石に危険を感じて、さらに急いでその現場から離れようとしたものの——そのまま混乱と人混みに巻き込まれ、あれよあれよと流されていくうちに。
(————僕が全く知らないところに着いちゃってたんだよね)
そこからは、あまり記憶に残っていない。
行っても行っても知らない道にしかたどり着けず、そうしている内にさらに迷って、疲労と空腹が蓄積し、思考もままならなくなっていき…………。
(それで、ここで目覚めたんだった)
気付けば意識を失っていたようで、目を覚ました時にはここにいた。
見渡す限り、まるで森の中のような一面の緑に包まれたこの場所。
視界の多くを占有する木々や草——しかしそれらの間から少しだけ見えるオブジェのようなものと、タイル状の模様の地面、水の流れる音からして、どうやら今はどこかの自然公園らしき場所にいるようだった。
だが、それ以上具体的な場所を判別するための情報がない。
(場所を具体的に特定するには、情報が少なすぎるかなぁ……)
見える面積の大部分が木々に覆われているせいであまり他のものが見えず、困り果てる。
なにか有力な手がかりはないかとあちこちに視線を送っているうち、ある一点で目が止まった。
「…………?」
眼前で力が抜けたかのようにへたりこんでいる、白髪の少女。
こちらの視線に気づききょとんと見開かれるその蒼い瞳を覗き込んで、ひそひそと小声で問いかける。
「(突然なんだけど、ここがどこなのか教えてくれるかな……? この辺りにあまり詳しくなくて)」
「え? あ~……えっと、こほん。ここは『カンターレ女学院』っていう学園の領内なんだけど……この辺の子たちからは『
少女はこちらと目を合わせて一瞬固まっていたが、親切にも補足を含めつつ説明してくれた。
————なるほど、『庭園』……。
言われてみればそのまんま、というか。
見渡す限りの木や草は、人手の届かぬ森の中とは違い、よく見れば手が加えられたと思しき形に整えられていて。
いま思えば、先ほどから聞こえていた水の音は川が流れるときのそれではなく、噴水か何かだったのかもしれない。
————と、いうかそれ以前に。
「待って……ここって、学校の敷地の中なの!? 本当に!?」
「う、うん……カンターレの本校舎に近いところなんだけど……でも、そんなに驚くことかな? たしかにここの庭園は綺麗な場所だし、この都市じゃ有名だけど……」
「だとしても、学校の敷地内にしては規模が大きすぎない……!?」
そう、この庭園がいち学園の有する敷地の一部である、と宣うセリフに。
それまでの漠然とした引っ掛かりの正体へと理解が追いつき、思わず驚嘆と疑問の言葉が口をついて出た。
「こ、ここが学園の一部って……スゴいね……」
「まあ、詳しいことはわたしも知らないけど、ここのお手入れにはかなり手間をかけてるらしいからね。ちょっと驚く気持ちも分かるかも」
自分が知っている学園——あくまで学校の一部というには、そのイメージからは明らかにかけ離れた、植栽への手の込みようと圧倒的な規模。
いっそ公園か、美術館のそういう展示とか、そう言ってくれた方がよっぽど納得のいくような異様な景色——それが眼前の光景だった。
視界のはるか遠くまでをも占領する木、木、木……。
どう考えても町ひとつレベルの敷地があるように見えるその光景を前にして、思わず息を呑む。
——だが、手元のスマホから再び響く声が意識を半ば強制的に引き戻した。
『あの~……イトマさん? どうしました? 聞こえてますか~……?』
「あ、ごめん。聞こえてるよ」
『それならよかったんですけど……』
思えば、通話をほったらかしにしていたな——と。
快くも色々と教えてくれた目の前の少女に、片手で感謝と謝罪のジェスチャーを送ると、彼女は状況を察して頷いてくれた。
そんな彼女の厚意に感謝しつつ、耳元の声の主との会話に再度戻らせてもらう。
『それで結局、いまどこにいるんですか~……。一応、その、もう集合予定時刻から1時間経ってるんですけど……』
「…………え」
————。
————————ん? 1時間?
耳に当てていたスマホを外し、その画面の上部に表示されている時間を見る。
「————!!???」
過ぎていた。
普通に過ぎていた。
……約束していた集合時間を、1時間も。
『そ、その~……えっと、いま私の隣にいるミツキちゃんが、なんだかすご~く機嫌が悪そうなお顔をしていらっしゃるんですよね~……』
「…………いまは、カンターレ女学院の『庭園』っていう場所にいるみたい……」
『幸い、そこまで遠くはないみたいですね。ですけど、あの、一応~……遅刻、というか大遅刻、ということになるので……』
「…………」
一気に顔から熱が引き、氷点下へと冷えていくような感覚。
「顔が青ざめる」という表現があるが、いまの自分の顔を周りから見れば、恐らく本当にそう見えているだろうと錯覚するまでのその感覚に、
『ひとまず、早く
「すぐに行きますすみませんでした」
平身低頭——いや、実際の目の前には相手はいないが。
1時間も約束の時間を過ぎるという大失態によって、
『ひ、ひとまず、安全第一ではありますけど————できるだけ早くお願いします~……』
「わ、わかった! もう少しだけ待ってて!!」
————ピッ。
そう、いつもの
時間の
「これは……かなりやらかしちゃったな……」
だけど、落ち込んでいたところで事態は好転しない。
とりあえずまずは、と——冷静さを欠きかけている頭を本調子に戻すため、現状で得られている情報を確認する。
「今は、集合時刻から1時間過ぎで……現在地が、カンターレ女学院。目的地は、学園都市の
スマホの地図アプリが合理的に弾き出した時間の概算に対し顔をしかめるが——もとより、伸びこそすれど縮まりはしないもの、と妥協して自分に言い聞かせる。
そして次に対策を考えるべき、目下最大の課題へと意識を切り替えた。
「問題は、そこへの道のりで、さっきみたいなのに巻き込まれるとマズいんだよね……」
記憶に蘇るのは、先ほど目にし、実際に体験した光景。
スイーツ店の待ち列から始まり、通り全体を巻き込んだ争い——いや冗談抜きに戦争ともいうべき状況。
それに続くようにして、火に油を注ぐが如くさらに混乱を加速させた、建物の爆破事件。
「セラから事前に聞いてはいたけど、いくらなんでもあれがここでの当たり前の日常だなんて……実際に目にするまで信じられなかったな……」
何事もなく、自分にとって普段の通りに目的地に向かっていたのにもかかわらず、突如として発生したそれら。
ここは自分がいた世界とは違う、別の常識が存在する
そのことを認識できたうえで、現状の問題は。
「もし次にそういうことに巻き込まれちゃったら、自分の身を守る方法がないこと、だね」
そう——この都市において異邦人たるこの身には、この都市に住む人々とは違い、その状況に対応ができない。
銃撃戦になろうものならどうにかして遮蔽なりに身を隠すしかないし、爆破テロなんてものはもう逃げるほかにない。
遭遇したらほとんど詰みに近いだろう。
仮に現場のど真ん中にいようものなら、この世との別れを告げる間もなくお陀仏になること間違いなしだろうし……。
「かといって、安全第一でゆっくり向かうと、時間がかかっちゃうんだよね……」
安全性と所要時間を秤にかけ、今後の行動を決めかねている間も、刻一刻と——遅刻を無慈悲に示す時計の針が回っていく。
そも自分で気を付けたところで、トラブルに巻き込まれない保証はない。
ならば時間を優先し、全力疾走で
「え~っと、もしかして、何かお困りだったりする?」
「——あ、君は」
眼前からかけられた声——白髪の少女が、首を傾げながら問うてきた言葉に、顔を上げる。
「さっきの電話の件はありがとう。お礼をまだしてなかったよね」
「ううん、お礼なんていいよ~。倒れてる人がいたら心配するのは、当然でしょ? むしろ勝手にスマホを触っちゃってごめんなさいって感じで……」
「でもそれは、僕と電話の相手のために、代わりに連絡を入れようとしてくれたんだよね。それなら、僕が君に怒る道理なんてないよ」
申し訳なさそうな様子の眼前の少女だったが、彼女がなにをしようとしていたのかは、先ほどの電話の一件を聞いていたため知っている。
そのことを伝えると、何やら彼女は照れくさそうな表情を浮かべ、それをすぐ誤魔化すかのように話題を変えた。
「その~……それで話は戻るけど、さっきから見てた感じ——どこかに急いでるように見えたんだけど……違うかな?」
「あ、実は……」
少女のそんな問いに、反射的に素直に答えようとする口を——しかしどうにか気合で抑えて。
(あ、イトマさんにいくつか覚えておいてほしいんですが————)
と、セラから事前に、いくつか注意事項を伝えられたときの会話を思い出す。
・・・・・・・
『イトマさんにお願いがあるんですけど、いいですか?』
『うん、どうしたの?』
『実際に活動を開始するまでは、あなたのここでの身分などについては、できるだけ伏せておいてほしいんです。その、いろいろと面倒なトラブルに巻き込まれかねないので……』
『う、うん——別にそれは良いんだけど……面倒なトラブル?』
『え~と、ここでは簡単に言いますが……立場上、今後イトマさんは大きな権限をもつことになるわけです』
『実感は全然沸かないけどね』
『まあそうかもしれませんけど、でも事実そうなっちゃうんです。それでいて、イトマさん——あなたは権限を持ちながらも、立場上、中立を貫かなければならない存在でもあるんです』
『中立……』
『この場所——学園都市アウリオンは、いくつもの学校の勢力が影響を及ぼしあって成り立つ場所です。詳しいことはまた説明しますけど、あなたはそれらとは独立していなければならないんですよ』
『……なんだか、政治みたいな感じなのかな。……難しい話だね』
『あはは……言いたいことはわかります。でも、あなたの役割のためには必要なことですから』
『ですけど、もし————』
・・・・・・・
(そう、単純な話でもないみたいだね……)
あの時の
その、色々な気持ちが混ざり合っているように見えた彼女の横顔が、一度思い出すと何故か、焼き付いているかのように脳裏から離れない。
「————えっと、その……実はこの近くには今まで来たことがなくて、ちょっと迷ってただけなんだ」
「ちょっと……だけなの? ここで倒れちゃうくらいだったのに……?」
「ま、まあ……最近実はあまり寝れてなくて、疲れが溜まっちゃってたのもあるんだとは思う」
「そ、そうなんだ。結構大変そう……」
——そう、こちらを気にかけてくれた少女の好意を無下にするような嘘をつく。
慣れない嘘をついたことで、自分の口元がわずかに引き攣っているような感覚を感じる。
こういう時に融通の利かない自分の身体に内心焦るが、しかし幸いにも、目の前の少女がそれに気付いた様子はない。
「まあ色々とやらなきゃいけなくてね。近いうちにちゃんと休みをとろうかな~とは思ってるよ」
「それはよかった~。でも、結局今はまだ体力全快!って感じではないんだよね?」
「そ、それはまあ……」
「もしよければ、道案内するよ? あちこち歩いてるからこの辺のエリアには詳しくて、大体の場所の行き方は分かるんだけど——」
(————
一切の他意や打算なく、本当に純粋な善意で提案する少女の眼差し。
それを見れば理解——否、確信できる。
彼女の行動は、セラが懸念していたような、何かの勢力の打算とは縁遠い、普通の「人助け」だ。
人が人を理由なく助ける——いわゆる性善説という考えに基づけば、それはごく普通の、当たり前の行動だといえる。
しかしいくらただの善意に見えても、その裏にどんな真意があるかまでは測れない——何故なら僕は、
いわゆる「日常」に先ほど巻き込まれ、自分の知る「日常」との違いを、まさにさっき痛いほど思い知らされたところだ。
セラがわざわざ警告したのは、きっと腹に一物を抱えた存在が、実際にこの場所にいるからなのだろう——と。
視覚情報から感情が告げるその確信を、記憶と推論で説き伏せて。
「……ありがたい申し出だけど、今回は遠慮させてもらうね。きっと、色々と迷惑だろうから」
「別にそんなことはないんだけど……本当に大丈夫なの?」
「まあほら、スマホに地図アプリとかもあるし、この後行くべき場所は結構分かりやすいから……ありがとう。心配はいらないよ」
「…………うん、そっか。そうだよね」
柔らかな印象は崩さないままに、どこか自分に言い聞かせるように少女は頷く。
——口元には緩やかな笑みを貼り付けて、少し細めた蒼い眼を伏せながら。
それは一見すると分からないような、ごく小さな表情の変化だっただろう。
(————あれは)
だが、小さな違和感レベルの微細な変化、そしてそれが意味することに、僕は気付いていた。
何故なら、かつて似たような表情を見た記憶が——脳のどこか奥深くに、さながら痛々しく残る火傷の痕のように、残っていたから。
「おっけ~りょーかい! そうしたらひとまず、庭園の外までは送るね。一応あなたの体調のこともあるし、もしまた、ばたーん、って倒れたりしたら大変だもの」
そんなこちらの内心を知ってか知らずか、少女は直前の弱々しさが嘘であったかのように、一段階トーンの高い声で明るく振舞う。
どこか力ない笑みを浮かべていた先ほどとは違い、彼女はちょっぴりおどけた様子で笑みを浮かべていた。
恐らく彼女なりに考えや事情があるのだろう——彼女のその些細な「演技」からは、そんなことが伺えた。
だからこそ——急で不自然な様子の変わりようではあったが、それをわざわざ指摘するようなことはしない。
「た、確かにそうかもね……。じゃあ、そこまでは案内をお願いしようかな」
「お任せあれ~……って、あ、そういえば、あの二人のこと忘れてた!」
「あの二人?」
「あ~、実はあなたを見つけるのを手伝ってくれた子が他にもいたんだけど……えっと、そこに気ぜ……じゃなくて寝てる子がその一人なんだよね」
怪しげな訂正があったような気もするがさておき、少女の指さす先には、木の根元にぐったりと体を預けて気ぜ……いや、寝ている子の姿があった。
「う……う~……」
「なんかうなされてるけど……大丈夫なのかな?」
「さっきの電話で、お相手さんの大声に驚いてのこの状況だからね~。もしかしたらそれで……」
「ああ……確かに、声がすごく大きい子だったからね」
うんうんと苦しそうに呻き、目を閉じながらも冷や汗を浮かべている少女の肩を優しく揺すりながら、白髪の少女は続ける。
「もう一人の子には、今この学園の医務室に連絡してもらってるけど、その必要もなさそうだし……早めに合流して事情を説明しなきゃ」
「なんか大ごとになってたみたいで……」
「これくらい気にしなくても大丈夫だよ。さて……ほらアノちゃん、大丈夫? お~い起きて~、一旦移動するよ~」
「う、うぅぅ……じ、地獄はぁぁ、地獄に連れていくのは勘弁してくださぁいぃ……」
「なんだか寝言までやたらと物騒だね~……ほらほら、もう怖いものはないよ~起きて~」
そうして、不穏にうなされ続けるアノが白髪の少女の呼びかけに応じて、物騒な夢から目覚めるまで——そう時間はかからなかった。
ゼロイチ(旧) あおいぬ @aoinus2306
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