第213話 記憶かいざん
俺が次に目を覚ました時は寮の自分の部屋で眠っていた。俺が目を覚ますと俺の看病をしていたのかモルクは俺に抱きついてくる。
「ショウ!目が覚めたんですのね!心配しましたわ!」
「お、おう。なんかしらねぇが迷惑かけてすまないな。モルク。それより俺何でまだ部屋で寝ているんだ?」
俺は起きてから誰かと出かけたはずだが、あれ?俺は誰と話していたんだ?
「?。どうしたんですのショウ。ショウはゼムと出かけて何か話していたんじゃないんですの?」
ゼム?誰だゼムって?確かに俺は誰かと喋りに出たはずだが誰とだ?俺はゼムという人を知らない。
「モルク。俺は、その、ゼムってやつのこと知らないんだが」
俺はモルクに言うとモルクは「え」と驚いた顔で
「ゼ、ゼムを覚えていないんですの?」
「ああ。どんなやつだったかも知らない」
「・・・そう、ですの。わかりましたわ。ショウが知らないという人なら知らないんですね。わかりましたわ」
モルクはそれだけ言うと俺の布団スペースから離れる。モルクもおかしいこと言うもんだな。ゼムなんて人間知らないし、でもなんかわからんがやたら頭痛いしどっとなんか疲れたな。とりあえず明日に備えて寝るか。明日からは遠足だしな。
俺は布団に潜ってそのまましばらく目をつむっていると気付かぬうちに眠っていた。
ショウが部屋で眠った頃、学園の寮のとある部屋では
「ショウのやつ。記憶を思い出していかけていたな。せっかくわたしがかいざんしたのに。でも確かに小中の記憶をちゃんとうえつけなかったのは失敗したかな。でもわたしにもそういうのわからないしな」
寮の部屋でジュースを飲みながら女はぼやくと同じ部屋の人が
「なぁ。何でそんなあの1年にこだわるの?それにあまりやりすぎると学園長にやってることばれちゃうよ」
「その時はわたしが異能で記憶をかいざんするから大丈夫よ。それにわたしにはわたしを守る護衛的なものをわたしの立ち位置でつくっているからわたしの心配をしなくていいわ」
ジュースを飲んでいる女は同室の人に言うとジュースを飲んでいる女に話しかけた人は
「あまり無理しないようにね。わたしあなたが無理するとこ見たくないわ。アーネさん」
アーネと呼ばれた女は
「ふふ。心配してくれてありがとうコマネさん。あなたは正直者だから助かるわ」
「え、えへへ」
アーネはコマネと呼んだ女の頭を撫でた後コマネは凄いニヤケつらで喜んでいた。
「明日からのあの子たちの遠足。楽しみだわ。それに暗黒企業からも遊び相手がくるそうだし。退屈しなくていいわね。ショウがいれば。ふ、ふふ」
アーネと呼ばれた女は不敵に笑っていた。
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