第196話 コフレー・コフ

「おっし。俺があいつを探しに行くから3人はここで休んでてくれ」


 俺はモルク達3人に言うとキリさんが


「いいえ。今回は私が行きます。ショウさん」

「なぜだ?俺が行った方が確実だし、それにショウさんが残っていた方が2人を守れるかと」


 キリさんは俺に言うがそれではキリさんが危ない気もするしなー。


「わかった。なら4人で向かおう。その方が危険度もかなり低いしな」

「最初からそうすればいいんですわ。全く。それじゃ行きますわよ!」


 なぜモルクがしきるのかはわからないがとりあえず4人でスバルスがとばされた方向にまで向かった。

 スバルスを飛ばした方向に向かうとスバルスは壁に激突したのか、壁は崩れており、スバルスは頭から大量に血が出ていた。


「こりゃあやりすぎたかもしれねぇな」

「大丈夫でしょ。それより」


 モルクはスバルスに近づく


「待て!そんな不用意に近づいては」

「大丈夫大丈夫。こんな弱ってるなら私が近づいても大丈夫ですわ」


 モルクはスバルスの本当に近距離にまで近づくとモルクの左側から誰か見知らぬ男が近づく。


「お嬢さん。そいつに近づいちゃだめだ。その男はお嬢さんにナイフを向けようとしている。不用意に近づくことはおすすめしないよ」


 モルクに忠告した男は見た目が片目に大きな傷があり残りの片目も閉じており髪の毛は襟足がやたらと長く腰まで伸びた赤い髪、体は普通の平均的な感じに右手に杖を持って歩く紳士服を着た紳士じゃない感じの男だった。片目に大きな傷の男に忠告された男がスバルスに近づき杖で俺が折った片腕をつつく。


「ぐっ」

「ほら。やはり気絶したふりだ。少年。ここはこの暗黒企業3番隊所属、コフレー・コフが後始末をしておこう」


 コフレーという男はスバルスの後始末を俺たちに言うと俺は


「待て。こいつは俺がここまで追い詰めたんだ。このデパートからでる方法、もしくは異能で3階から下に向かえない異能を使っているやつを教えてもらわないと」

「ふむ。それに関しては大丈夫だ。私の隊のリーダーが倒してくれるさ。だからこの男は私に任せて君たちは3階で待っているといい」


 コフレーは俺に言う。大人しく待ってろか。それで済むならいいだろうが絶対大人しく待ってる間に巻き込まれるだろ。なら俺たちでこのデパートからではないようにしている奴を倒さねば。


「待っているだけなどできない。待っていてお前らの戦闘に巻き込まれるのはごめんだ。ならば自ら解決しに行く」

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