第194話 スバルスの右腕

「気持ち悪い男だな。上半身裸で血まみれで登場とは」

「あ?仕方ねえだろ。クズの処理ばかりして血まみれなんだからよぉ。見たところてめぇら学生?だな?」


 血まみれの男は俺に聞くと俺は


「そうだがそれがどうかしたか?快楽殺人犯さん」

「誰が快楽殺人犯だごら。俺はスバルス・ルスだ。好きで殺しなんてするわけねぇだろうが。このデパートのクソ貴族どもは誰かが殺してやらねぇとだめだろ?だから俺がやった。それだけのことだ」


 スバルスと名乗った男は言うと俺は


「なら俺たちは関係ないからだしてくれよ。頼む」

「あ?この山みたからには逃すわけないだろ?今日デパートに来たことを後悔するんだな!」


 スバルスは俺に向かって殴りかかる。俺はスバルスの攻撃を避けた後スバルスがなぜか右腕で空振りの攻撃をする。


「は!馬鹿め。そんな攻撃はあたらんわ」


 俺はスバルスの攻撃を避けたはずなのになぜか俺はスバルスの目の前に移動していた。


「は?」

「くらえや!」


 スバルスの左腕からのフックを俺はもろに腹部にくらう。


「がはっ!」


 俺はスバルスの攻撃を受けまた後方にまでとばされるがスバルスがまた右手で誰もいない俺との距離のある場所をなぞるように攻撃したがまたからぶったはずなのに俺はまたスバルスの目の前にまで移動していた。


「な、なんだ!なんで俺はお前の前に移動していないのになんでお前は俺の前にいる!」

「さぁな?なんでだろうな?わざわざ教えるバカはいねえだろうが。まぁ推測であてれば正解はどうかは教えてやるよ」


 スバルスは殴ってまた俺を後方にとばして距離をとったのにまたもスバルスが右手をふるうと俺の目の前にスバルスがいたので俺はまず右腕を狙う。


「その右手に何かあるだろ!おらぁ!」

「気づくのがはやいじゃないか。だがやらせない」


 スバルスは俺が右手に拳を当てる前に左手で俺に攻撃するが俺はスバルスの左手を蹴りとばして骨折させる。

 ボキッ!


「なぁっ!」

「右手がだめならなぁ!左手を折る。それだけよ!」


 スバルスは左手を片手でおさえながら


「ク、クソがぁ!これじゃ片手でしか戦えねぇじゃねぇかよ!」

「ガキ相手にはいいハンデだろ?それとも片腕折れただけでガキには勝てないか?」


 俺がスバルスに言うとスバルスは


「は!いいだろう。片腕でやってやるよ。てめえ。自分の言葉には後悔するなよ。俺に右腕だけを使わせることをよ!」

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