第193話 4階へ

「何がまずいんだ?」

「このデパートから出られませんわ。3階から降りられないんですわ!」


 3階から降りられない?どういうことだ?


「よくわからないが3階から降りてもまた3階に戻ってくるんだ。それに窓から降りようとしてもまた3階に戻される。私の考えですがこれは誰かの異能ですね」

「だろうな。そんなことできるの異能しかないよ。それ以外でできたら怖いしな」


 俺はキリさんに言うとキリさんは続けて


「ちなみに4階、5階には上がれる。なぜかはわからないけどね」


 なるほど。リョクジの言っていた組織のメンバーの誰かの異能で3階からしたにはいけなく、4、5階には移動することができるようになってるってことは


「どうやら厄介なことに巻き込まれたようだな」

「そうですね。これはかなりの厄介ごとですね」


 俺が言うとキリさんも頷きながら言う。


「4階と5階のやつを倒さないとこのデパートから出られないなら、4階5階の奴らを倒すか」

「そうですね。私じゃ足手まといになるかもですがよろしくお願いします」


 キリさんは俺に頭を下げるとモルクとアンさんも頭を下げてくる。


「そんな頭を下げなくてもいいよ。3人は絶対守るから」


 俺はモルク達3人に言うと3人を連れて4階へと上がった。

 4階に入ると4階の店はおおいに荒れまくっていた。店はぼろぼろ、人の死体はやまとなってころがっていた。

 こ、これはひどい。人の死体がこんなに。人の死体を見てモルクは吐いて、キリさんは冷静でいようとしていたが足がガクガク震えており、アンさんはなぜか普通でいた。


「アンさん。普通だけど人の死体とかみなれてるの?」

「・・・」


 あれ?反応がない?まさか


「た、たったまま気絶してるのか?」


 俺はアンさんの顔の前で手を上下に振るが全く反応がない。あ、これは気絶してるな。うん。確実だわ。


「ご、ごめんなさいですわショウ。見苦しいところを」

「構わないさ。それより早く進もう。あんなものを見ていたらいつまでも気がめいってしまうよ」


 俺はモルクとキリさんに言うと2人は頷き、俺はアンさんをおんぶして2人とデパートないをうろつく。

 ここら辺での戦闘は終わったのか?俺がそう思っていると誰かが俺達の前に


「んだガキどもかよ。なんでてめぇらまだデパートないにいるんだよ。ここは立ち入り禁止だぜ」


 上半身裸で短パンの男が身体中が血まみれで俺達の前に現れた。

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