第4話 学園長室にて
「入りたまえ」
「し、失礼します」
俺が学園長室に入ると書類仕事をしながら俺のことを見ていた学園長がいた。学園長は白い髪に顔には小さな丸眼鏡、茶色いスーツを着こなし、ネクタイは赤色のものを使用していた。体格も老人?のような体格ではなくどちらかといえば若者に近いようなそれなりの体格をしていた。
「君はショウ・マスラギ君だね」
「はい。そうです」
「君が入学式をサボった理由は聞かないが一応この学園で今年から変わったことを取り入れるのでそれの説明をするために君に来てもらった」
入学式の時に説明?何だ新しいことって。行事かな
「この学園は寮生活なのは知っているかな?」
「はいもちろんです」
エンドレアス学園はどれだけ家から近かろうと寮で生活する必要がある。新入生は動くことはなかろうが上級生にもなると課外実習があったり企業からの応援を頼まれたりすることもあるからだ。
「企業からの応援。すなわち研究の時につかえる異能者や戦闘時に使える異能者などをいつでも出動できるようにするため。この寮せいでのことが企業より信頼され我が学園は一流の企業に就職できたりなどしている。しかし近年卒業生達がすぐに就職先を辞める行為が相次いでおりこのエンドレアス学園からも有名企業に行くものが減っている。行けたとしても中小企業。そしてその中小企業すら止めるものもあいついでいる。なぜやめてしまうのか?私は原因を考えた。たしかに仕事があわない。そういう理由もあるかもしれん。よくある話ではあるからな」
たしかに企業に就職したとしても思った業務と違って止めるやつも多いだろう。しかい異能にあったはずの企業に就職させることで有名なエンドレアス学園でそんなことが起きているのか。
「ちなみに我が学園にはテンダーという制度もあるのも知っているかな?」
「はい。先程ペロちゃん。ペーロス先輩に教えてもらいました」
「そうか。そのテンダー達はよくどういう系の企業に行くかはわかるかな?」
学園長は俺に聞くがどういう系の企業に行く、か。想像できんな。やっぱり強い奴らだから用心棒系の企業に行くのか?
「テンダー達は起業するものもいるし多くは用心棒系のものだ。稀に頭を使う異能者がテンダーにはいるがその子達はこの社会に役立つ企業に就職している」
やっぱり用心棒系か。今の社会にはやはり強い奴らは必要だしな。
現在、この街、アクロバート街では異能者を悪用するものが現れている。そのものを退治しとらえるのが用心棒系の仕事だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます