【ひのきのぼう】

この物語の注意事項 この物語は主人公とヒロインたちがオリジナルからそれ以外まで様々なアイテムなどの雑談をイチャイチャしながらする小説です。あくまでメインとして書いてる奴じゃなく、作者も何となくで書いてるのでオリジナル以外のはwikiの情報とかを主人公に合わせて書いたりします。楽したいので。今回はそれ以外の某有名RPGのあれの話です。長さも可成りまちまちで次回はオリジナルアイテムかな?それでもいい方は見ていって下さい。

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 15歳になって少し。

色々作ったが流石にそろそろ整理した方がいいかもしれない。

ユーキにも手伝って貰うか…ヨミは忙しいらしい。

あいつら…外見年齢を調整できるタイプの長命種なのにいまだに見た目をロリにしてんだよなぁ…





「なあ、おい、これは…何だよ…ひのきの…ぼう?」


ん、ああそれか、そのひのきのぼうは世代的にそこそこ前に作ったやつだな。

長く色々作ってると技術にも世代が出てくる。

それぞれ利点や欠点はあるのだが。


ところで一つ質問だが…貴様、ひのきって知ってるか?


「…知らないな」


だろうな、私が知る限りこの世界にないからな。

じゃあ何でひのきのぼうなんだよと言われると。

作りたかったからなのだが。


「………」


何でこいつちょくちょくジト目になるんだ?


「はぁ…で、そもそも何で俺はこれがひのきのぼうって判ったんだよ。」


そう言うふうに作ったからな。


「そう言う事じゃねぇよ。」


まあ待て話を聞け。

…相変わらず信じられないくらいもちもちな肌だな。


「もう何時もの事だからお前が俺やヨミを膝の上に置いて抱きしめる事には何も言わないけどさあ。取り敢えず早くそれについて説明してくれよ。」


うぃ。

最初の頃は適当に拾った棒の持ち手に布を巻いただけだったんだが、いやこれは違うだろってなってな。


「そりゃ、そうだろーよ」


じゃあどうしたら枝はひのきのぼう足り得るか考えてな。


「なるほど?…いやだからひのきは何なんだよ。」


誰かがこれをひのきのぼうだと定義する事だと思った訳だ。


「いや…だから……ひのきって」


それでまだ技術も十全じゃなかったから、素材で補う事にしたんだよ。


ぷいっ!


なんで貴様は拗ねてんだ?


「鈍感、阿保、唐変木!」


えぇ…何で私怒られた?

まあ良い、まずレイスの布片を使ったんだ。


「なんか初っ端から先行き不安になって来たんだが…」


レイスの布片の精神汚染の性質を使って「ひのきのぼう」と言う脅迫概念を起こせないかなと。


「何やってんだよっ⁉︎ばか!」


ただこれも何か違うなと思って。


「そうだろうなっ!」


次に作ったのはある程度の魔術が使える様になってからなんだが。


「リリスってよくわかんない魔術使うよな」


…自作の魔術認識阻害:ひのこのぼうをかけてみたんだよ。


「さっきと同じ事して無いか?」


お察しの通り何か違うなこれはとなって。

雑談しながらユーキのほっぺをむにむにする。

やわらけぇ。


「はにゃせ‼︎」


ぷにぷに。


「突つくな!」


その後も技術の世代が上がるごとに作ってたんだが。

ゲーミングひのきのぼう、ひのこのぼうのようなもの、ひのきのぼうLv99、ひのきのぼう+9999に冒涜的なひのきのぼう、ひのきのぼうEXから変異性情報生命体ライフミーム『ひのきのぼう』まで其の他色々作ったんだが納得いくものができなくてな。


「全部変だけど、何か最後やばいの混ざらなかったか、俺の直感がすごい警戒してんだけど。」


本当にやばいのは全部時間と空間ごと隔離してるから大丈夫大丈夫。

最後のは今度説明する、分かりずらいし…


「ああもう、聞きたく無いなー」


話を戻すが。

初心に戻ってひのきのぼうとは何かもう一度考えてみたんだが。


「世界に存在しない物に何かも何も無いだろ。」


まず、何処かの誰かは言った。「う○い棒(=10円)をもらえた方がよっぽど嬉しい。」と。


「どこの誰なんだよっ!まずう○い棒って何だよ、そもそも10円なんて貨幣ないだろっ!」


う○い棒はこれだな…チーズ味だ…うまい。


「サクサクしゅる…こぼれりゅ。…まあ確かにこっちの方が嬉しいな。何で持ってるのかは知らないが。」


つい、食べたくなって再現した。


それは良いとして。

なぜひのきなのか、樫のほうがまだマシだ、と思う人もいるだろうが、樫はこんぼうで使われているし、それに「かしのぼう」だと菓子の棒と勘違いされそうなのでひのきにしたらしい。


「だーかーらーっ!誰がだよ!つーか何の心配してんだよ!」


ひのきにした所で勘違いされる事に変わらなかったと聞くが…


「ダメじゃねーか」


それを踏まえたのか、後にかしのつえが登場したんだがな。


「それ解決してるのか?」


知っての通り、多くの場合は魔法使い系の初期装備だったりする。


「しらねーよ」


王様から賜る武具の一つでもある。


「ショボ過ぎんだろっ!国王だろっ!」


まあ貴様も王族だからな。…とある王女の初期装備でもあるな。


「流石にそれと同じにすんな」


この時点での王女は基本的に何を装備させても打撃には期待できないし、多くの場合王女はしばらくの間ひのきのぼう1本を携えたまま旅をすることになるが、別段困りはしないからな。


「王族として大問題だっつーの!」


割と自由な竜王国きさまのくにの王族でもか?


「あたりまえだろ。」


まあ、誰もがこれでよく魔王討伐なんて頼んだものである。なんて言ってたからな。


「そりゃそーだろーよ。魔王に挑む武器じゃ無いだろ。つーかいつの時代の話だよ…」


この世界、魔族とはとっくの昔に和解してるしな。争ってたのはゲーム時代では確か三作目までだったか…

…俗に言う「そんな装備で大丈夫か?」と言うやつだ。


「どう考えても大丈夫じゃねぇよ。何でお前は偶にそんなずれてんだよ。」


判ってると思うが、こんな見た目ながら剣のカテゴリに入っていて、やろうと思えばひのきのぼうで剣聖一閃だって放てる。


「はい?……え?は?これ剣なのっ⁉︎わかるかばかっ!違うだろどう見たってただの棒だろ何でだよ。」


あと、よく勘違いされがちだが、火の木の棒ではない。火属性とか付いてない。


「流石にそれは見りゃわかるけど…」


勿論、ひのきのぼうの内、片手剣に分類するものはドラゴン系への攻撃威力が+10%ある事が有名だな。ドラゴン特攻を与えるための素材を考えるとコストにあってなかったが。


「何で片手剣に分類されると俺らに特攻入んだよ…理不尽すぎるだろ。」


4096の1という極めて低確率でひのきのぼうを落とすボスモンスターもいると聞くな。


「やっとの事で倒したボスからドロップするのがそれなのか?」


人によっては最初から誰にも装備させずに即売り払われてしまうこともあるが、ただ売値がたったの3Gというはした金でな。

売ったところで雀の涙、こうも安けりゃ売るのも惜しいとさえ。


「取り敢えず安いのわかるんだけど、円もだけど…Gってだから何処の貨幣なんだよ。」


強いて考えるなら、混乱した仲間を叩いて正気に戻したい場合には使えるくらいだな。


「普通に治してやれよ、可哀想だろ。」


割とレアなモンスターから1/2048と異常なほどの低確率でドロップしてな…こんなバカバカしいお荷物同然なものが、戦う機会の限られる相手からプレミア級の確率でドロップをモノにした結果かと思うと虚しさしかないと書いた者もいた。


「悲惨すぎるだろ。…何処に書いたんだよ。」


言ったか覚えて無いが、定価は基本10Gだぞ。


「もしかしてう○い棒と同じ値段だったりするのか?」


諸説あるが、老人が歩行するのを助けるのに適した「究極の杖」とも言われている。


「武器じゃねぇじゃん。少し短く無いか?」


あくまで諸説だからな、かしのつえのように長めのものもあるのでは無いかと言われてる。


「諸説ってお前が思ってる程便利な言葉じゃ無いからな?」


[ひとしこのみ]と言う裏技にも使えるのだが、同じ様な効果…必中・会心・テイム成功率上昇・装備不可まるごしの呪いを作ってみたんだが何か違和感があったから、あれも違う気がして。そもそもひのきのぼう単独でやるもんじゃ無いし。


「聞かなかった事にするわ。」


実は漁具の一種でもあり、硬くゴリゴリとした棒で、とった魚を叩いて弱らせるために使う事もあるとかないとか。


「やっぱり武器じゃ無いし。」


実は木刀型もあってな、鞘も着いてるんだが。それに対してこれ剣じゃないだろという突っ込みは作成者も想定済みなのか、これを装備して敵を攻撃すると普通の剣の音ではなく、きちんと打撃系のように叩いた音が鳴るんだ。

私が作ったのも後半のはそうなってる。


「何のこだわりなんだよ。」


当然剣系スキルの武技アーツは問題なく使用可能で、例え烈火大切断しようが、斬鉄剣で鋼鉄に突き刺そうが全く壊れない。ひのきすげえよひのき。


「ただの木の棒なのに不壊なのかよ。」


錬金素材としての使い道はそれなりに豊富だな。

他の木でも代用できるが。


「他でいいだろ。」


実はこのひのきのぼうは「ひのき」ではないのかもしれないと言う説が提唱されてるんだが、実際私のは最新のやつ以外そうだな。


「最新のはひのきなのか…」


いやひのきじゃなくてひのきのぼうと言う概念だな。錬金術と付与術による概念干渉技術を使って作った、この技術にも欠点はあるんだがな。


「ドン引きなんだが。」


それと


「それと?」


最初貴様が触ったのは冒涜的なひのきのぼうだな。


「今言うのか…」

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