カメラロールの中身には
@Yamasita08
第1話
「俺が死んでも、樹は笑顔でいてな」
カメラロールを覗いた時
笑顔で俺にそう問いかけた1人の親友がいた
その親友との思い出の記憶を
ここに記そうと思う
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キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が鳴る
桜が舞ってる
着慣れない制服を着て
ぎこちない距離感で皆周りを見渡している
今日からこの高校に通うことになった
春からの新入生として
誰も知ってる人はいない学校に
横山「…まだ寒いな」
外にいると体が冷えてしまう
少し早歩きで体育館へ向かうことにした
横山「体育館って…こっちだよな多分」
学校側に事前に渡された地図を見ながら
周りを見渡す
途中見つけた
新入生らしき人達が向かう方向へ
少し離れて一緒に向かうことにした
横山(今日からどんな学校生活になるんかな)
ぼんやりとそんなことを考えている時
『痛いやんかぁやめてや〜』
横山「…?」
声の聞こえた方向は…体育館じゃない
後ろか?
…横山(あの人?)
少しくせっ毛のある茶髪の髪に
細い体の割に身長が高い
タレ目な男が笑顔で猫と戯れてる
横山(こんなところに猫?とゆうより
何してんだあの人…先輩かな、関わらんとこ)
だが少し見すぎていたらしい
それに気づき後悔したのは
話しかけられた後だった
?『あ、なぁなぁ』
横山「え」
?!いつの間にここに…?
さっきまでまぁまぁ離れてただろ!
俺の肩をポンポンと叩くタレ目な男
『新入生?俺もなんやけど
体育館ってどこやろか』
横山(こいつ新入生なのかよ…)
「多分こっちだと…
『こっちか!ありがとう!』
…(まだ話してんだけど…)はぁ…」
関わらないでおこう
そう心に決めて歩き出したその時
(なんで付いてくるんだ!?)
俺の隣にタレ目男がいる… 懐かれたのか?
『俺丸山優斗ゆうねん よろしく〜』
横山「…横山樹、よろしく…」
丸山『横山くんかぁ!
なんでさっきから下向いてんのー?』
横山(なんなんだコイツ)
「いや…あの、初対面なので…」
丸山『?そうやけど何?』
横山(グイグイ来るタイプかよ)
「いや…なんでもない」
丸山『さっき恥ずかしい所
見られてもうたなぁ』
横山「…猫、好きなの?」
丸山『うん!さっきの猫ちゃん
降りられんくてミャーミャー言うてたから
助けたんよ』
横山(…いいとこあるんだな)「そっか」
丸山『横山くんあんまし喋らんタイプ?』
横山「そんなことも無いけど」
丸山『なんか冷たいなぁもっと話しようや』
横山「…はは」
ダメだ俺こいつ無理なタイプだ
苦笑いしかできない
どっかに行ってくれないか
頼むから2万払うから
心の中でそう願っていると
丸山『あ、体育館ついた』
横山(!よかった…!)
丸山『横山くん、
同じクラスやったらいいな』
横山「…うん(嫌に決まってんだろ!!!)」
丸山『嫌って顔に出てるで〜!ははは!
わっかりやす〜 まぁええわまたな !』
そう言ってどこかに走っていってしまった
横山「…台風みたいな奴だな…」
俺も渡されていた番号の所に並ぼう。
横山(…なんか、疲れたな
アイツのせいだな。名前なんだっけ
丸山…なんとか
同じクラスじゃない事だけを祈ろう)
長ったらしい校長の話を聞き終わり
クラス順に分けられた紙を見に行く
横山(俺は1のAか…あいつは
!!1のC!よかった〜)
ほっと安堵をしクラスに向かう
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横山(ーこんな感じでいいのか?
日記って難しいな…)
出会いは突然すぎた
別れも…突然だったんだ
ただ、俺が忘れたくないだけなんだ
お前のことを
俺の事を、親友だと言ってくれたお前の事を
次に書くのは
お前が笑顔に隠した秘密を俺が
偶然知ってしまった話を書こうと思う
今日はここで終わろう。
また明日
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