日常

「おはよう!」

瑠々だ

「おはよう。瑠々」

いつもどうり挨拶を返す。

寒くなってきた10月の中旬。手をこすりながら友達と一緒に教室に向かう

いつもどうりの朝。

私はこのいつもどうりの日常が好きだった。

勉強は苦手だったが学校に行くことはとても楽しかった。


今日もいつもどうりだった学校も終わり、瑠々と共に、

家に帰った。

「ただいま。」

「おかえり。かっちゃん。」

母だ。母は私のことをかっちゃんと呼んだり、奏と呼んだりする。

そんな母がなんだかおもしろく好きだった。

「今日習字の日よね?準備しときなさいよ。」

「わかってるって~」

習字教室は友達もいて、楽しかった。

だから私は毎週この日を楽しみにしていた。

私は準備を終え、いつも習字教室に一緒に通っている友達を待っていた。

「まま~?習字の道具が見つからないんだけど~」

廊下からドタドタと階段を駆け下りる音が聞こえた。

私の双子の妹の咲だ。いつも母に甘えて、騒がしく少し厄介だった。


玄関の呼び鈴がなった。

「奏ー」

友達が来た。

「優奈ー。まだ咲が準備できてないみたいなんだけど。どうする?おいてく?w」

「おいてくのは可哀そうでしょw」

彼女は優奈。私の親友だった。私は優奈のことが好きだった。

「おまたせー」

「大丈夫。全然まってないから」

咲が遅れて出てきて。私たちは習字教室に向かった。


「おっ来た」

習字教室につくと先に来ていた友達が話しかけてきた。

島崎竣斗だ。

竣斗はいつも学校ではおちょうしものでクラスのムードメイカーだった。




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