第94話 OOさんじ甲子園
「面白かったな。」
何となく興味が惹かれて開いた動画だったが、予想を遥かに超える面白さだった。他の動画は面白く感じなかったと言うのに。
今まで、VTuberを食わず嫌いしていた節があった為、ちょっと後悔してるくらいだ。
『OOさんじ甲子園』
監督として立候補したOOさんじライバーが、野球ゲーム『ウルトラ!プロ野球』内にて、事前にドラフトしたOOさんじライバー17名をモチーフにしたキャラクターを作成した後、それぞれがゲーム内で三年間育成したチームを使って戦い、優勝を決めると言う企画だ。
ドラフト会議自体は1カ月程前に行われていたらしく、結構盛り上がったようだ。また、今回の主軸である『ウルトラ!プロ野球』に関しては、何度かプレイしたことがあった為、ゲーム内容で困ることは無かった。
初戦、試合内容よりもOOさんじライバーをモチーフにしたキャラクターの完成度にびっくりした。OOさんじの公式サイトに載っている写真と見比べるのは、思いのほか面白かった。
次の試合、キャラクターと公式写真を見比べている内に、OOさんじライバーの名前をある程度覚えることが出来た為、試合に集中することが出来た。
司会進行を務めている天王寺の実況の御蔭で、チーム育成期間である3年間の内にどれだけ活躍したとか、事前に行われた視聴者予想では人気投手だったとか、初見の人にも分かりやすい実況で面白かった。特に、紅葉 楸が率いるチームは打力特化したチームだったり、残 業が率いるチームは守備力特化だったりと、矛と盾の戦いが起きた場面は面白かった。
ここまでの試合を見て、キャプテンやエースと言ったメンバーが活躍して盛り上がっているのもそうだが、他のメンバーが活躍しても同じような盛り上がりを見せていることに対して、純粋に凄いと思う。
次の試合は何が起こるのかと楽しみにしていたが、残りの試合は明日行われるらしい。
時間にして約2時間、いつの間にかそんなにも時間が経っていた。そして、とても面白かった。
「久しぶりに満足したかもな。って、そろそろ寝た方が良いか。」
寝ようと思いベッドに横になるが目が冴えてしまっている。それだけ、さっき見た動画が面白かったと言うことでもあるし、ドラフト会議のアーカイブ動画も気になる。
「寝れねぇ。しょうがない、次はドラフト会議の方も見るか。」
もう一度、タブレット端末を手元に置き、ドラフト会議の動画を開く。動画時間は1時間半。
その後、ドラフト会議の動画を観終わった後も、それぞれのチームの育成期間3年分をまとめた切り抜き動画を発見してしまい、また目が冴えてしまった。結果、普段の就寝時間を大幅に超え寝不足気味のまま、翌日を過ごすことになった。
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