第29話 コラボ開始
「はい!どうもこんちゃっす!!歌謡 メイクと!」
「奈落の底からこんばんは!鬼道 奈落です!よろしくお願いします!」
メイクさんとのコラボ配信が始まった。
今回の配信はメイクさんのチャンネルで雑談配信を行う為、俺の配信枠は無い。
どうやらメイクさんの方で視聴者の方達から質問などを募集していたらしく、今回の配信は『集まった質問や相談を二人で解決していこう』という題目でやっていくらしい。『詳しい事は任せてくれ』と言っていた。彼なりの親切心なのだろう。
「初めまして奈落さん!!今回のコラボOKしてくれてありがとうございます!」
「いっいえいえ!!こちらこそコラボの誘いありがとうございます!最初連絡を頂いた時は目を疑いましたからね!!」
〈こんならく~〉
〈こんちゃ~〉
〈よっ!〉
〈コラボきたー--!〉
〈相手どこの人?〉
〈こんならく~〉
〈よっ!!〉
〈よっ!〉
〈こんばんは〉
「実は前から気になってはいたんすよね!特に普段はVTuber関連の雑談配信をやっているじゃないっすか?」
「まぁ、そうですね。拙いながらもやってますね!」
「そうでしょ?俺の周りに同じVTuberの情報を扱う人達ってあまり居なくてですね。ゴシップ系とか切り抜きとかをする人達はいるんっすけど、雑談を中心にリスナーと一緒に語り合うスタイルの人は見ないじゃ無いっすか!それで興味を持ったんすよね!」
「あっああ。ありがとうございます!でも、他に出来ることが無かっただけなんですよね。ゲームも上手くないし、コミュニケーションも下手なので。
「それで良かったと思いますよ?無理に他の配信者の真似をしても良い事なんか無かったすもん!自分に合った配信スタイルを見つけることが一番大事かもっすね!!頭の回転が速い人とか、ふわふわな会話で話を盛り上げる人とか様々様々なんで、真似するのは得策では無かったりしますから。」
〈配信でも言ってたな〉
〈気になってる人ってこの人か!〉
〈雑談メインなんだな〉
〈雑談が安定よ〉
〈なるほどな〉
〈分かる!〉
〈配信内容が決まって無くて困ってる人結構いるよね!〉
〈ちゃんとアドバイスしてるww〉
〈流石兄貴!〉
〈さすアニ〉
〈先輩からのアドバイスか〉
〈俺も配信してみようかな〉
〈なるほど!!〉
〈こんならく~〉
〈分かる!本当に同じ人間か?って思うレベルで頭の回転早い人いるよな!
〈配信スタイルってムズイよな〉
〈兄貴すぎる〉
〈今、どんな感じ?〉
一応、俺の方からもコメントを確認出来るようにしているが、コメントの速度が速い。普段配信している時の3倍は早いだろう。てか、4万人も見てる⁉余計に緊張してきたな。ただ、アドバイスはとても役に立ちそうだった。ゲーム配信を中心に切り替えるか迷っていた為、とてもありがたい。
「まぁ、俺自身VTuberとしてはまだまだ若手の部類に入るんすけどね!」
「いっいえいえ!アドバイスありがとうございます!!」
他の配信者の方達によく、頼りにされている切り抜き動画を見たことがあるが、本当に尊敬する。気遣いの出来る漢、歌謡 メイク。
「それじゃあ。質問のコーナーに入りましょうか!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます