1時間スペシャル 第5話「さよなら・・・」
【前回のあらすじ】
解説「前半24分、ここで試合が動きました。観戦者の盛り上がりで相手のチーム5点
ヨシハルのチーム2点入れました。」
ヨシハル「よくやった。頑張れ。これなら俺が試合に出なくても大丈夫そうだな」
解説「しかし、前半45分経過し、アディショナルタイムに入りました。前半24分から45分まで5-2のまま試合は動きませんでした。カタールから来た選手は自分のチームに暴力を前半33分に発生し退場したのだ。アディショナルタイムは2分です。さてこの2分で点数を入れるのか!!!」
シンジ「厳しい試合だな!!!」
先生「そうだね。シンジくんはお父さんが後半になって出ると思わないの。」
シンジ「お父さんは僕と約束したんだ。」
先生「でも、5-2だから出てくる可能性だってあるんだよ。」
シンジ「そうだけど、この試合でお父さんがけがしたらお母さんみたいになってほしくない。」
先生「大丈夫。お父さんは無敵なんでしょ。試合に出ても許してあげてね。」
シンジ「それは、チームの監督が決めることだから僕達が決めることじゃないし。」
解説「ここでどっちのチームもゴールを決めず、前半終了」
シンジ「前半終わってしまった。」
先生「後半始まる前に飲み物や食べ物買おう」
シンジ「うん」
監督「ヨシハル、後半試合に出てもらえないか。お前が出ないと負けてしまう。」
ヨシハル「でも、」
監督「お金は80%払うぞ。」
ヨシハル「出ます。」
監督「よかった。目標5-10にしたいと思っている。頑張ってくれ。」
解説「後半スタート!!!一体どういう試合になるのでしょうか?ここで選手交代です。高橋に変わってヨシハル」
シンジ「え!ヨシハル」
先生「試合に出るだと?」
シンジ「お父さんのバカ、約束破るなんて」
先生「監督に出ろと言われたからしょうがなかったんだよ。」
シンジ「そうだとしてもそんな簡単に試合に出る人ではない。だからもしかしたら監督になんか言われたんだよ。お父さんはお金に目がくらむから監督にお金なら出すって言われたんじゃないの。」
先生「そんな人には見えないけど。」
シンジ「人それぞれだし、」
解説「ヨシハル選手は足をけがして2軍に落ちてしまいましたが、リハビリを頑張り練習を6時間もしてきょうを迎えました。一体どういう試合を見せてくれるのか?
後半4分、ここでヨシハル選手がゴールまで来てボールが来るのを待っている。
山本選手、ゴールの辺まで来てヨシハル選手にパス。なんと惜しくも入らずでも、仲間が励まし合っている素晴らしい。
またまた、試合が動きました。後半7分、カタールから来た選手 一人でボールをゴールまで持っていく。なんと入らなかった。きょうは調子悪いですね。
後半30分経過してなんとカタールから来た選手がヨシハル選手の頭にボールを当ててしまった。そのまま倒れてしまった。大丈夫なのか」
シンジ「お父さん、大丈夫だよね。」
先生「大丈夫よ。」
シンジ「お父さんー!!」
解説「なんとヨシハル選手立ち上がりました。顔色もよく大丈夫そうですね。」
山本「ヨシハル、大丈夫か、」
ヨシハル「大丈夫、試合続けよ。」
解説「ここでカタールから来た選手に退場命令が出されました。はい、そういうことで一旦ハプニングがありましたが試合を続けます。後半37分 ヨシハルが順調にゴールへ向かい、ゴール。その後も仲間の人達が次々とゴールを入れなんとアディショナルタイム4分ありましたがしっかりと守り、5−12でヨシハルチームの勝利」
シンジ「やったー」
先生「シンジくんやったね。」
シンジ「うん。」
山本「ヨシハル、病院行かないか。頭に以上がないか見てもらわないと」
ヨシハル「大丈夫、大丈夫」
シンジ「お父さん来た−」
先生「おかえりなさい。」
ヨシハル「ただいま、すまんなシンジ」
シンジ「いいよ。約束は誰もが破ってしまうんだから」
ヨシハル「ありがとう。」
先生「ヨシハルさん、明日親に挨拶したいんですが、」
ヨシハル「いいですよ。」
先生「サッカーを見せてもらったついでに家まで送ってもらって」
ヨシハル「いいですよ。じゃあ」
シンジ「お父さんまたあした、おやすみ」
ヨシハル「おやすみ」
〜次の日〜
ヨシハル「まだ7:00か、ん!目がかすむ、おいおいシンジ助けて」
シンジ「んー8:30か、お父さんおはよう。あれ、お父さん ここで寝ないでよ。」
電話の音
シンジ「もしもし、」
山本「おーシンジくん、おれ山本、お父さんに代わってくれ。」
シンジ「山本さん、お父さんはまだ寝てるんだよ。」
山本「じゃあ、これから病院行く予定だから起こしといて。」
シンジ「どっか悪いの?」
山本「そういうわけじゃないけど、昨日サッカーボールが頭に当たっただろ。そのためになんか頭に以上がないか見るだけだよ。あと15分くらいで着くからお父さん起こしといてね。」
シンジ「はい、」
電話切れる
シンジ「お父さん起きてよ。起きてよ。」
心の中の声【ヨシハル】「シンジ、お母さんの手を触ってごらん。冷たいか、」
シンジ「冷たい、えー」
山本「どうして昨日までは元気だったのに」
監督「俺のせいだ。俺が試合なんて出さなければこんなことには」
シンジ「お父さんもう戻ってこないの?」
先生「ヨシハルさん、ヨシハルさん」
ヨシハルの母「どうしてこんなことに」
先生「監督、シンジくんのことですが、私が引き取ってもよろしいですか?」
ヨシハルの母「あなたはシンジくんのことわかってるの?」
先生「まあ、幼稚園の先生やっていますのでシンジくんには毎日話していますので」
ヨシハルの父「わかりました。ちょっと考えていいですか?」
先生「わかりました。」
シンジ「先生、あのひと誰、」
先生「お父さんのお母さんとお父さんだよ。」
ヨシハルの父「シンジくん、先生と一緒に暮らしたいか、」
シンジ「うん、」
ヨシハルの父「わかった。シンジくんの顔を見て決めました。先生、シンジくんのこと引き取ってもらえませんか、」
先生「はい、ありがとうございます。」
山本「あー」
監督「カタールから来た選手だ。」
山本「てめぇのせいでヨシハルが死んだんだ。」
カタールから来た選手「sorry」
翻訳の人「ごめん、」
山本「お前のことは誰が許すか、」
監督「まあー山本、わざとじゃないんだから。」
山本「それはわからないじゃないか、」
シンジ「おい、僕のお父さんを返してよ。」
カタールから来た選手「本当にすまん。」
山本「日本語?」
監督「山本、この人はな、21歳のとき日本へ来て、プロ選手の勉強をしていたから、少しは日本語しゃべれるんじゃないかな?」
翻訳の人「本当にすいませんでした。でも皆さんにはこれだけは知っていてほしい。わざとじゃない。日本へ久しぶりに来て緊張していたそうです。」
山本「50%は許すが、50%は許さん。」
監督「人それぞれだが、私は許す。誰も緊張はする。」
シンジ「僕も許すよ。結局大きくなれば忘れるんだから」
先生「シンジくん、いい子だね。」
シンジ「ぼくはあの人よりもっと強くなるんだ。」
先生「頑張ってね。」
〜おしまい、第6話へ続く、〜
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