第3話「海外サッカー選手の男」

ナレーション:「カタールからある男がやってきた。」

       「その男は絶対ゴールを入れ、ゴール外したことはないそうだ。」

       「一体、どんな試合が待っているのだろう。」

       「その前に前回のサッカー場に行った話をしよう。」

4日後、幼稚園の先生から一緒にサッカーの試合を観に行こうと言われた。

シンジは「先生、お父さんは来ないの?」

「お父さんはね、仕事を新しく見つけてその仕事を片付けたら来るって行っていたよ。」

シンジはお父さんに「絶対、お父さんはサッカー嫌いになったんだよ」

先生:「どうしてそう思うの?」

シンジ:「お父さんはサッカーのせいで足をけがしたんだよ。試合には出られないんだから」

先生:「でもね。お父さんは頑張っているんだよ。」

シンジ:「嘘だよ。お母さんは病気で3歳のとき、なくなってお父さんはとても悲しくて試合にでられなかったんだから。サッカーをすると母さんのことを思い出してしまうんだもん。」

先生:「ここはどこかわかるでしょ。」

シンジ:「わかるよ。サッカー場だよ。どうしてそんなこと聞くの?」

先生:「そんなことはおいといて試合を見ようよ。」

シンジ:「そうだね。わかった。」

先生:「そろそろ試合始まるよ」

シンジ:「よし、CDEAを応援しよう」

先生:「じゃあ、先生も」

審判:「ピー、試合開始」


解説「さあ、前半が始まりました。最初はCDEAがボールをゴールに蹴っていきます。」

シンジ「先生、試合始まったね。」

先生「そうだね。」

先生の心のなかでは「あの人試合に出るのかな?」と思った。

解説「前半15分経過して何回もゴールにボールを蹴っていますが、なかなかゴールしません。15分立っても0−0のまま」

シンジ「面白い試合だね。いつも中本がゴール入れるのにゴールしないなんてきょう、調子悪いな。」

先生「シンジくんが楽しんでいるんだからあの人でなくても大丈夫かな?」

解説「前半30分経過しました。現在0−0のまま30分経過しています。なんと13日ぶりの前半30分経過してゴールしてない日が訪れました。」

シンジ「そうか、最近前半30分たってもゴールしていないと思ったら13日間もゴール入れてなかったのか。」

先生「サッカーって前半・後半あるんだよね。」

シンジ「そう、前半45分・後半45分やって点数が多いチームが勝ちでしかし前半・後半終わっても決着がついてない場合は延長戦をして前半15分・後半15分やってこれも決着がつかなかったらPKをするの。」

先生「へえ、PKって」

シンジ「先生、サッカーのことぜんぜんわからないじゃん。PKってね、決められた線というのかわからないけどボールを蹴って5回チャンスあってゴール入れた数が多いチームが勝ちというのがルールさ。」

先生:「なるほど、シンジくんの説明わかりやすかった。」

   「さすが、プロのお父さんをもった息子だね。」

シンジ「もうプロじゃないけど」

先生「そうか、シンジくんお父さんに聞かれてないのか」

解説「前半44分経過、なんと高橋が足を捻挫シてしまった模様です。監督どうする」

シンジ「CDEAはいい選手いないからな、元お父さんがいたチームだけどお父さん1軍いってしまったからな」

解説「ここで選手交代です。」

アナウンス「選手交代のお知らせをします。背番号44 ヨシハル」

シンジ「今、なんて言った。」

先生「ヨシハルって言ったけど」

シンジ「どうしてお父さんが、でもお父さんは足をけがしていて試合に出られなかったのに」

先生「シンジくん、お父さんはね、シンジくんのために足のリハビリを頑張ってなんとか事務所に頼んで2軍だったらOKと言ってくれたんだよ。」

シンジ「先生知ってたの。」

先生「うん、4日前シンジくんが寝たあと私がシンジくんの様子を見に来たらお父さんがいてね。4日後、サッカーの試合を観に来てくれ。俺が出るかもしれないって言っていたんだよ。」

シンジ「なんで僕に言わなかったの」

先生「試合に出るかわからないからね」

シンジ「なるほど、でも先生、しかしお父さんはすぐ試合に出られなくなるかもしれないよ。」

先生「どうして?」

シンジ「約3日後、カタールからサッカー選手が来るんだもん」

先生「でも、なぜ試合に出られなくなるの?」

シンジ「その選手はね。ゴールを外したことないんだよ。だから、たくさん走るかもしれないから足を痛めるかもしれないし」

先生「そんなにすごい選手なの?」

シンジ「先生も知っておいたほうがいいよ」

先生「わかった。」

〜おしまい 第4話へ続く〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る