シーズン1

第1話「サッカー少年シンジ」

ある日、サッカー場にて

「ダニエル、パス」と走りながらシンジが言った。

シンジの幼児時代、約17年前シンジが4歳のときである。

「お父さん、試合出るかな?」とテレビの前でシンジが言っている。

お父さんは19歳のときプロサッカー選手になったのだ。

シンジは「僕もプロサッカー選手になりたいな。」と心のなかで言っている。

お父さんは足の調子が悪いことを息子のシンジには隠している。

なぜならシンジにバレるとシンジがサッカーをやめてしまうと思ったヨシハルである。

シンジの幼稚園にて「シンジ、」とシンジのクラスメイトのタケシが言った。

「なんだ、」とシンジが言った。「シンジってさ、◯◯先生のこと好きなんだろ。」

「なんだよ。バカじゃねえのか。」とシンジとタケシがけんかになった。

「俺はな、プロサッカー選手になるために生まれてきたんだ。恋するつもりで生まれてきたのではない。」とシンジが自慢そうに言った。

「そうか、じゃあ俺もプロサッカー選手になってやる」とタケシがシンジに言った。

「それ本気か、お前はサッカーやったことないだろ。」とシンジがタケシに言った。

「サッカーってボールを蹴ってゴールに入れればいいだけだろ。」

「サッカーはそんな甘くない。しかし、お前がそこまで言うならサッカーを教えてやろう。」とシンジがタケシにやさしく言った。そこにお父さんも見ていた。

「シンジ、帰ろうか。」とヨシハルがやさしく言った。

「シンジ、いい友達をもったな。よし、じゃあ来週の日曜日、サッカーをもっと教えてやろう。君の友達の名前は?」とヨシハルが質問する。

「タケシだよ」とシンジがヨシハルに言う。

「タケシくんにサッカー1から教えてやるか。シンジ、お前も手伝ってくれよ。」

「うん」とお父さんとシンジが楽しく話している。

「シンジ、ひとつ質問していいか」とタケシが質問する。

「いいよ。」とシンジが言う。

「シンジってさ、お母さんはいないの?」と不思議そうにタケシが言った。

「お母さんは死んだよ。僕が生まれて2歳のとき病気でなくなったよ。」と悲しそうにシンジが言う。

「そうか、悲しいこと質問したな。」とタケシが謝る。

「いいよ。結局誰だって気にするよな。」

「しかし、僕は悲しくないよ。僕にはお父さんがいるから。」

とシンジがかっこよく言った。

「シンジはすごいな」とタケシが悲しそうに言った。

「僕も2歳のときお母さんを病気でなくしてるんだ。」

「だから、シンジの気持ちがわかるよ。」

とシンジに言った。

「タケシ、絶対プロサッカー選手になろう。」

「うん」とシンジとタケシが嬉しそうに言った。

〜おしまい〜第2話に続く

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