第四章第二話

「頼君には話さなきゃね」

「何を?」

「この神社が出来た本当の理由」

「理由?看板に書いてないのか?」

「うん。この懐定神社は私達と同い年って言ったでしょ」

「うん」

「あれは偶然って訳じゃ無いの。この神社は頼君が産まれたから作られたんだよ」

「えっ!?」

「あれは、晴れの日桜が散っていた頃」

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