こんばんは。「ますます静かになってゆく」拝読しました。
面白かったです。
「世界」が悲惨なことになっている中、弟を気遣いながら一緒に前に進んでいる「私」の気持ちが、ほのかな光みたいにひしひしと伝わってくるようでした。

姉弟と「世界」の状況は過酷だと思いながらも、
＞暗いトンネルの中、ほのかに光る発光石の青白い光だけが頼りだ。
のところを読みながら浮かんでくる光景に、素敵だなと感じました。

＞私たちはそれを踏まないように注意しなくてはならなかった。どれかひとつでも傷つけたら、きっとただでは済まない。
に、緊張感が伝わってきました。

＞「進むよ。星は絶対あるから」
のところに、姉弟がどうか星を見られますように……！　と思いました。

＞そうだ、眠っていたらいい。静かな眠りの中で、喉と胸に渦巻く嵐や希望のない生活のことなど忘れて、せめて何か楽しい夢でも見てくれたらいい。
のところも、心に響きました。

＞「背中が軽くなって」、「ますます静かになってゆく」中で、どうか姉弟が星を見れますように……！