時をかけるなwould
舞寺文樹
時をかけるなwould
僕は英語がかなり苦手だ。苦手って言ってもねえ、とプロタゴラスに弁論術で論破されてしまいそうなので、もう少し。
共通テストが15点だったってのは、まあそういうことだ。プロタゴラスもこれで納得だ。
そんな英弱高校三年生(受験生)が最近、疑問に思うことが一つある。
何を今更、中学生でもわかるわ、と言われてしまえばそれまでだが、なんせ僕は英語アレルギーなもんでね。高校入試も、英語は33点だった。そこからおそらく何も成長していない。
無論私大の過去問の英語の点数も悲惨なわけで、他の科目と6割ほどの差が出てしまうのは日常茶飯事だ。
この前なんか、6割6分とれれば合格と言われている大学の過去問で、国語8割8分、政治経済7割4分だったのに、英語が2割8分のせいで全てが台無しになったのだ。
ほんとに、英語ってやつは……。
そんな中、特に僕のことを悩ませるのが「would」だ。こいつは「will」の過去形らしい。僕はこの「will」を未来表現と習った。
ほら、もう言いたいことはわかるだろう。
「would」、お前は一体いつの時代からやってきたんだ?未来か?過去か?どっちなんだ?
問題を解いていてお前がひょっこり顔を覗かせると、たちまち僕のブレインはオールストップだ。
いいかい「would」。時をかけていいのはな、青色の猫型ロボットと、かわいい少女だけって決まってるんだ。お前はじっとしていればいいさ。君が時空を越えるのは、少し控えたほうがいい。そうすれば君のためにも、僕のためにもなる。違うかい?
時をかけるなwould 舞寺文樹 @maidera
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