惑いし令嬢は全てを流す
naimed
人物紹介(微バレ)
■ソァーヴェ家
・システィナ・ソァーヴェ
黒髪ロング・碧眼・目が細い・左頬に泣きボクロ
控えめで礼儀正しく努力家。教養が高く責任感も強いため、本人に自覚はないものの人の上に立つ風格がある。幼少の頃より冷遇されていた過去があり、愛情を求めているため周囲の人間に対して従順。完璧な礼儀作法の裏では純真な心を持つ。婚約者という立場なので異性との付き合いはほとんどなく色恋沙汰には疎い。
幼少から母親にピクニックに連れ出されていたので足腰は強く、絵画が趣味。
・ルビカント・ドゥーカ=ソァーヴェ
茶髪・碧眼・鼻が高い
凡庸な能力でしかなく虚栄心の塊。上位の立場には媚びへつらい下の者を蔑む。辺境の伯爵家の三男でドゥーカ=ソァーヴェの入り婿となったものの、領主としての才覚も覚悟も不足している。自身の行いから前妻フランカに対して負い目を持っている。亡き妻と瓜二つの娘システィナは苦手な対象。
・パトリツィア(・ソァーヴェ)
茶髪・褐色眼・大きな瞳・鼻筋の通った顔
元平民で酒場のウェイトレス。客商売に長けているため自分の意見を持たず飄々としている。そのため前後不一致な言動が目立つ。
店の客であったルビカントと関係し実娘ラウレッタを儲ける。店の手伝いをさせながら女手一人で育て上げ、ルビカントの妻が死亡したのを聞きつけ娘を引き合わせる。計算通りにそのままドゥーカ=ソァーヴェ夫人となるも教養がなく、貴族の集まりやパーティーなどには参加させてもらえなかった。
・ラウレッタ・ソァーヴェ
茶髪・褐色眼・大きな瞳・鼻が高い
礼儀知らずで傍若無人。礼儀作法に疎く勉学はやる気なし。治療時に異性の身体に遠慮なく触れるため男子生徒からは人気があるが女生徒からは嫌われている。
下町育ちなので精神的にも強いが、何もかも完璧な姉システィナに劣等感を持っている。酒場の客を観察していたためか色恋沙汰には目鼻が利く。
・フランカ・ソァーヴェ(故人)
黒髪・碧眼(娘システィナと瓜二つ)
教養が高く物静かな性格。システィナは彼女の血を濃く受け継いでいる。領民を大切にして接する本物の貴族。ハンカチの刺繍が趣味ながら娘をピクニックに連れ出しては領地を見回るアウトドア派でもある。
■イラツァーサ王家
・アルジェント・リ=イラツァーサ
金髪で碧眼・整えた口ひげ
国王には珍しく人当たりのいい態度ながら戦争好きで覇者を目指す。そのためには妻子を切り捨てる事ができるほどの冷酷さを持つ。子息アルクの婚約者であるシスティナの神のごとき治療スキルに目を付け軍事的な利用を計画する。
・メリッサ・リガリタ=イラツァーサ
金髪で褐色眼・オールバックで整えたロングヘア
気さくな人柄で貴族達との交流に長ける裏で独占欲が強い。精神的に幼さの抜けきらない子息アルクよりも大人しく控えめなシスティナと仲が良い。
・アルカンジェロ・プリンチペ=イラツァーサ(愛称アルク)
金髪碧眼・神経質な顔立ち(眉間にシワを寄せがち)
人を寄せ付けるカリスマを持ち頭脳明晰で戦闘術・理鬼学に長ける。その廉潔さが邪魔をして自国の侵略行為を嫌う。異性との付き合い方に疎いため婚約者システィナの前ではぶっきらぼうになる。他の女性では問題はない。
・フェルモ・ドゥーカ=スタツィオ
イラツァーサ王国の宰相。怜悧冷徹な性格。国王アルジェントの政策を見事にサポートする。
・リベリオ
アルカンジェロの従士。遠見のスキルに長ける。とにかく行動が早い。アルカンジェロの盾であるバジリオに対して露払い的存在。
・バジリオ
こげ茶の短髪
アルカンジェロの従士。天涯孤独ながらアルカンジェロに対して忠誠を誓っている。戦闘と治療の両方をこなす。アルカンジェロの剣であるリベリオに対して完全な護衛役。
■カヴァルカント学園
物語より10数年前、イラツァーサ王国の軍事力を増強すべくエーゼスキル学園の教授を招聘し学長に任命し創立。理鬼学を中心としたカリキュラムが組み込まれている。
貴族・平民を問わず在籍する事が可能。一般教養を学習する普通科・戦闘技術を鍛錬する騎士科・治療スキルを習得する治療専科の3つの学科が中心となっている。三年間の学習で卒業する。
・ルカーノ・ビアジーニ
赤毛・下がり気味の目尻・分厚いメガネ
カヴァルカント学園の若手教授。理知的かつ平静で優しい性格。理鬼学の知識が豊富で学術用語しか知らない事もあり他の教授からは敬遠されている。学長からはその知識を買われて教育よりも研究作業をあてがわれる。時折些細な失敗をする事も。
王家の依頼により王太子妃候補のシスティナのスキルを調査する内に、彼女に対して恋心が芽生える。
・アンジョラ・ヴィスコンテ=ネローニ
銀髪のショートヘア・スリム体型
カヴァルカント学園の治療専科3年生。礼儀正しく自分の意見をはっきり言うタイプ。女生徒達からの人気が高い。
システィナからアドバイスを受けた事で治療スキルを扱いこなす。以後理鬼学以外は不得手なラウレッタのサポートをする聖女代行に選ばれる。無作法なラウレッタを疎ましく感じ、システィナは尊敬の対象。父ヴィスコンテ=ネローニ当主は商売にも長ける。
・シモーナ・マルキーゼ=アマート
・テクラ・コンテ=バンフィ
・ヴァンダ・コンテ=カルツァ
カヴァルカント学園の治療専科3年生。それぞれが高位貴族の令嬢ながらプライドは高く教養は中ぐらいで理鬼学の成績は今一つ。3人で1セットなので何をするにも全員で行動。
治療専科生の聖女であるラウレッタが元平民である事から毛嫌いしていて裏で嫌がらせを行う。姉のシスティナも嫌っているが正しい礼儀作法であしらわれている。
■衛生部隊「ルーチア」
最前線で兵隊達の負傷を手当する衛生部隊。任務に集中させるため全員が名前を剥奪され番号で管理される。
・隊長
職務に忠実ながら融通の利く性格。12(ドーディチ)の生真面目な性格に好意を持ち彼女に負担を強いないよう留意する。
・7(セッテ)
ボーイッシュで巻き毛・ふくよかな体型
蓮っ葉な言葉使いながら人生経験豊富で親切。お嬢様雰囲気の抜けきらない12(ドーディチ)の面倒を見る。
■特殊部隊「マラコダ」
元罪人達や凶悪犯の受刑者達で構成される戦闘部隊。ルーチアと同じく名前を剥奪した上で番号で管理されるが、同国の軍隊であっても会話や接触は許されない。入隊させられると戦死するまで徴用される事になる。
■その他
・ボナ
ソァーヴェ家に仕えていた使用人。システィナの養育係。特に主人であり親友でもあったフランカ・ソァーヴェを亡くした後のシスティナを自分の娘のように可愛がっていた。
・アリキーノ
角刈り黒髪・大柄な体躯
土木工兵。粗暴ながら義に厚く仲間ができるタイプ。腕っぷしが強く理鬼学スキルは苦手。瀕死の自分を助けたシスティナを女神のごとく崇拝。酒が燃料。
――――――
・イラツァーサ王国
広大な領土を持つものの大半が手つかずの山林と山脈で占められている。王侯貴族達で成り立つも生産力は乏しく、他国から略奪すべく軍事力を増強している。そのため国内の砦の数も豊富である。
・イラツァーサ三山
イラツァーサの中心からやや北側に聳えるサダン・ダグラド・バィワの三つの山。一番高く聳えるサダン・横幅の長いダグラド・低山のバィワで構成。人の手が入っておらずモンスターの巣窟。
物語終盤の出来事が原因で三山一帯で理鬼学スキルが使用出来なくなる。
・コルムー
イラツァーサより東側に位置し外海に面した国で港町を持ち経済的に潤っている。イラツァーサからは豊富な海産物資源や港の貿易産業に目を付けられる。
・ウィザース
イラツァーサより西側に構える王国。開拓事業が盛んで労働力は求められるものの、経済観念が低く労働賃金は安い。イラツァーサは開拓技術とその開拓事業で生まれた肥沃の大地を奪おうとする。
・オヴロ
イラツァーサより南側にて独立している国。山々に囲まれていて攻めにくい。産業は低いものの常にモンスターとの戦闘を迫られているため軍隊の練度は高い。イラツァーサは天然の要害となる山々と軍事力を求めている。
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