Letter

3月27日

　今日は目的地の島根県出雲市の観光を一通りしました。

　あなたは常々地元に帰らたいと言っていましたから、私も気になったのです。

　あなたにこの手紙を通して懐かしい景色を思い返して欲しいというのも私が島根県に来た理由なのです。

　ここは東京と違ってとても穏やかに時間が過ぎていきますね。

　今私は玉造温泉のある旅館でこの手紙を書いていますが、旅館も雰囲気が良くて、温泉も気持ちが良かったです。

　そうそう、出雲大社にもいきました。参道が長く広くて、杉の大木が囲んでいました。鳥居をくぐるたびに神聖な空気を感じて、参拝客が多く、有名な理由もよくわかりました。

　ここでのお参りは他の神社と作法が違うのですよね。二礼四拍手一礼だと調べておいて良かったです。

　これで良縁に恵まれると嬉しいですね。

　お昼には出雲蕎麦を食べました。初めて食べるものですから、つゆを1番上の容器に入れてそれを下に注いで食べるのを教えてもらいました。

　各段で薬味が変わっていて美味しかったですね。

　その後は日御碕の灯台に向かいました。日が沈んで茜に染まった空に、海沿いの狭く曲がりくねった道を進んでいくのは運転していて気持ちよかったです。

　灯台の上には登れませんでしたが、夕陽が沈むのを眺めて心が癒されました。

　旅から戻ったらあなたにその写真を見せてあげますね。

　もう少し出雲を満喫したらあなたの生まれた町、津和野に向かいます。

　ではまたね。