番外編1 遅効性命名騒ぎ-団体-


「まずはこの称号命名のルールからいきますね。まず特別称号命名の対象者は個人戦ベスト16、団体戦優勝チーム、チーム戦の上位4チームとなります。団体戦、チーム戦の称号はメンバー全員同じ名称となりますのでご注意下さいね。それと今回の大会参加者には個人戦なら個人戦出場者、チーム戦ならチーム戦出場者、団体戦なら団体戦出場者、予選通過者には個人戦予選通過者という称号が与えられますので楽しみにしていてくださいね。それはそれとして特別称号についてはこちらで考えてきたものに加えて、視聴者が考えた称号名を選んでいただくのですが、今回は独自に開発した『命名くん』によって相応しい称号を選んでもらいます。説明からは想像しづらいですがまあ習うよりも慣れろ、というわけで早速団体戦優勝チームの称号から決めていきましょうか!チーム最強の皆さんは準備ができ次第こちらに集まっていただけると嬉しいです。」


「よし早く行こうか。どんな名前になるかな?」


「エクスお前めちゃくちゃ楽しみにしてるじゃねぇか。ヤバいやつ絶対あるって。」


「そうですよ!多分変態集団とかそんな感じの名前になりますって。いや、それはそれでありかも?」


「私そんな称号つけたくないよ!?」


「そんな酷い名前にはならないから安心しなって。」


「命名絶望的な奴に慰められると逆に安心するわ。」


「最悪そのまま『最強』がいいですね。変なのよりはマシと思う。というかいつまでも駄弁ってないでさっさと前に行きましょうよ。司会者からの圧がだんだん強まってますよ。」


「おっとそれはいけないね。あっ、せっかくだし最初に集まったときに渡した黒フードでも着ていく?」


「それは普通に寒いんでやめとけ。よし、覚悟決まったしいくか。」


「僕も行くよ。」


「…うぅ。残念。」


「ほら、そんなに落ち込まないでください。私はいいと思いましたから。」


「そ、そうですよ。それに二人とも行きましたし私たちも後を追いましょう。」


「まあそうだね。よくよく考えたらあんまりいいものじゃないしね。ちなみに二人は着て前に出れる?」


「無理。あの格好で前に出るのは恥じて死ねって言ってるようなもんすよ。やるならグリモワールさんだけでやってくださいね。」


「わ、私も遠慮しようかな~。」


「うぐっ。女性陣からだとなおさらダメージが……。まあ行こうか。」


***


「さあさあお待たせしました視聴者の皆さん!とりあえずはインタビューからしましょう。今回の称号、どんなのが来ると思いますか?」


「1番最初だから何が来るのか全く予想できないんだよね。無骨なやつが1番嬉しいけど。」


「僕は何が来てもいいけどね。正直『最強!』とかでもなんでもいいよ。」


「変なの出てきやがったら貴様らを末代にする呪いを掛けます。」


「変なの出てきやがったら問答無用で氷を口にぶち込んでやるからな!」


「えっと、どうせなら可愛い名前がいいですね。」


「さあ!予想を聞いてまともに答えてくれた一方、あらかじめ呪いという釘を指したリブラ選手と同じように脅迫をしているアイス選手。この2人のコメントに対してどのような称号がつくことになるのか!まずは私たち運営サイドからの称号提示をしましょう!観客の皆さんや視聴者の皆さんは今のうちに称号を『命名くん』に送っておいてくださいね!」


「運営なら安心だね。何が来るかな?」


「何気に運営がどんな称号出してくるのか全くわからないですよね。グリモワールさんどう思います?」


「どう思うって、僕も分からないよ。これからのストーリーのヒントになる感じの称号だったらいいね。くらいの感じだよ。」


「プレイヤーとかに命名任せてるんだから称号に意味は持たせねぇと思うけどな。」


「確かにそうだね。いや〜予想がつかないね!」


「こちら、準備が整いました!それでは運営からの称号名はこちらになります!1つ目が『ワンマンアーミー』2つ目が『絶望と希望の裁定者』になります!」


「ワンマンアーミー。いい響きですね!いや〜良い。うん。これでいいんじゃない?」


「判断が早いね。僕は2つ目の方がいいと思ったんだけどな。」


「めっちゃ厨二臭くて嫌だな。まだアーミーの方がマシだな。」


「私ワンマンアーミーって言えるほど強くないよ〜。」


「ああ、そういう感じになるんだね。」


「ちょっと、エクスさんが今とんでもなく悲しい方向に悟ったじゃないですか。まだまだこんなの序章ですよ!元気だしてください!」


「君はなんで仲間に追い打ちをかけてるのかな?」


「皆さんの反応は三者三様で面白いですね!それじゃあ次に『命名くん』に選んでもらいましょうか。『命名くん』カモーン!」


【ピー………ガガガ……起動中、起動中。皆サン初メマシテ。私ノ名前ハ『命名くん』ト言イマス。グリモワール、エクス、リブラ、アイス、エミリー。マズハ勝利オメデトウ。勝利ヲ祝シ私ガ最適ナ称号ヲ授ケマショウ。】


「思ったより機械だ!すげ〜!」


「語彙力なくなってんぞ。」


「お黙り!」


「グフッ。蹴らなくてもいいだろ!」


【ガガガ………最適ナ称号ヲ発見。全1209件の称号カラ私ハ『マルピット』『世界の混沌』ヲ推奨。ナオ、最モ投票ガ多イ称号名ハ『暴君』トナリマス。】


「マルピットってなんだ?」


「ああ、それフィリピンにある言語ですよ。意味は残酷とかそんな感じー。」


「え?リブラちゃんなんで分かるの?」


「昔対人ゲームで1VS1やってる時にチャットで言われたから。最初英語かと思ってたんだけど全然違ったんだよね。」


「何したら残酷とか言われるんだよ。」


「対人ゲームなんてlolとnoobとggだけ覚えてたらいいんですよ!」


「なんで俺にだけ当たり強いんだよ。というか3分の2煽り文句じゃねぇか。」


「ハイハイ喧嘩はそこまでにして、どれがいい?」


「私は『ワンマンアーミー』か『マルピット』がいい!」


「俺はぶっちゃけどれでもいいな。ああでも『裁定者』はいちばん無い。」


「私は『マルピット』かな?意味は知りたくなかったけど。」


「僕もなんでもいいかな。強いて言えばリブラさんと同じかな?」


「うーん。じゃあ『マルピット』でいいか。」


「おっ!決まりましたか!それで称号名をどうぞ!」|


「『マルピット』でお願いします。」


「はーい『世界の混沌マルピット』ですね!実装をお楽しみに!チーム最強の皆さんありがとうございました!それじゃあ次はチーム戦の称号から決めちゃいましょうか!まずはベスト4の『館長不在の図書館チーム』と『』」


「ん?今なんかおかしくなかった?」


「何言ってんだお前?頭大丈夫かって痛っ!蹴るなって!おい!」


「ああ、僕ちょっと休んでくるよ。これは疲れそう。」


「了解。多分この後はチーム戦があって個人戦になるだろうからゆっくり休んで来るといいよ。1人10分としても大体3時間位かかりそうだからまあ長くて1時間位は休めるよ。最悪出なくても称号は付けられるから乗り気じゃないならそのまま休んじゃっても大丈夫だよ。」


「ありがとうグリモワール。でもせっかくだからちゃんと自分の番になったら出るよ。どんな称号が付けられるのか楽しみだからね。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


遅れてごめんね。バイトだったりゲームだったりゲームだったりで時間取れませんでした。

物語がいい感じに整ったのでこれからは更新なんとかなると思いたいですね。


追記

特に話が進むわけでもないので番外編扱いにしました。


お読み下さりありがとうございます!

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