第35話 やめろ!私に話を振るな!


『はい!というわけでチーム最強の皆さんです!まずは優勝おめでとうございます!チーム名にふさわしい結果でしたね。』


「まあ個人戦の戦績だけ見ても優勝、準優勝、ベスト8の3人がいて、優秀なサポーターにぎりぎり僕に負けた人もいるからね。」


「お?おまえはこんな大衆が見ている中でも俺を煽りやがるんだな?」


「いやいや、事実じゃないか。」


「くっっそ。否定できねえ。」


『あははは、仲がよろしいようで。というわけで最初の質問なんですけど今回のこのチームはどのように集まったのでしょうか?』


「僕がみんな誘ったよ。エクスくんやアイスくんとは一応関わりはあったんだけど女性陣、エルミーさんとリブラさんは面識なかったから直接会ってお願いしに行ったね。誰が誘いに行くか若干もめたのはご愛敬だけど。」


『想像すると面白いですね。じゃあ女性陣に今回の参加を決めたきっかけを教えていただいてもいいでしょうか?』


「私はエクスさんに誘われて、正直参加しないって言った瞬間消されるんじゃないかって思っちゃって。でもちゃんと楽しめたので良かったです。」


「自分は2つ参加できるって知らなくて、じゃあ参加するかって感じっすね。はい。あ、私はグリモワールさんに普通に誘われましたね。」


『一体どんな誘い方をしたのかは気になりますがまあ楽しんでくれてよかったです。それじゃあつぎの……あ、時間が押してる?個人戦時間かけすぎ?ちぇっ、まあほぼ2回目のインタビューですしね。では今回戦ったチームで一番苦労したチームでも言ってもらいましょうかね。』


「一番苦労したチームかぁ。僕はVtuberのチームが強かったって感じかな?まあ一人で挑んだのもあるけどあの連携力は目を見張るものだったよ。」


「俺もエクスと同じVTuberチームが厄介だったな。よく一人であそこまで抑えれてたと思うぜ。」


「僕はやっぱり蘭選手のチームかな。あのチームは個人の能力がすさまじかったからね。あとは相性の問題かな?全部エクスくんに任せっきりだったしそのあともずっと動けなかったからね。その後も動けなくなるくらい満身創痍だったよ。一緒に連れて行ってもらえて嬉しかったよ。」


「私はずっと後方支援をしていたので大した苦労はしてませんね。いやむしろずっと苦労してた気がします。」


「まあ、蘭さんのチームが強かったっすね。はい。」


「お前さっきから変じゃね?もっとこう、うるさかったろ?」


「私こういうの慣れてないですぅ!口出ししないでください!今度張り倒しますよ!」


「怖ぇって。」


『あはは、皆さん随分と仲良くなれたようで良かったです。それじゃあ最後に、このチームで戦えて楽しかったですか?』


「「「「「もちろん(です!)(だ!)」」」」」


『その言葉が聞けて良かったです。ではインタビューを終わりましょう。ありがとうございました!』


*****


「ちょっとアイスさん!なんで私に話振るんですか!明らかに逃げてたじゃないですか!」


「いやぁ、悪い悪い。あそこまで埋もれようとしてたら掘り起こしたくなってな?というかあそこまで緊張するくせによく動画投稿できるな。」


「確かにね。動画ではいつものリブラさんだったよね。」


「え、グリモワールさん動画観てるんですか?」


「むしろ動画観てから誘おうって決めたよ。」


「うわなんかはっず。グリモワールさんも一緒に埋めていいですか?」


「なんで俺は埋められる前提なんだよ。」


「私に恥をかかせようと目論んだかもしれないじゃないですか!許さん!」


「暴論すぎだろ!」


「仲良いね。ところでこの表彰式が終わったあと面白そうなのが始まるんだけど一緒に見ない?」


「ああ、あれか。いいね。」


「ん?あれってなんです?」


「アプデ情報のことだよ。最初の方で説明があったんだよ。」


「そうなんだ。ありがとうエルミーさん。」


「まず間違いなく来るのが新ステージとレベル上限解放だね。まああとはわかんないんだけど恐らくスキルにも修正入るんじゃない?」


「あ〜ありそう。まだ初期の段階なのにとんでもないことなってますもんね。」


「こればっかりは色々あったんだろうね。あとは新しくプレイヤーが増えそうなくらいかな?」


「確かにここまで盛り上げたなら絶好の売上機会だよな。」


「せっかく面白そうだったのにアイスさんのせいで台無しだわ。」


「お前俺の事嫌いすぎねぇか?」


「いやアイスくんはもうちょっと空気読もうよ。」


「ぐふっ。ま、まあこれから気をつけるわ。悪かったな。」


「分かればいいんですよ分かれば!」


「くっ、人が下手に出たら。⋯⋯この野郎。」


「下手に出るのが悪いんですよ!」


「えっと、結局観る?」


「もちろん!」


*****

(オマケ)


『今回の団体戦、どうでしたか?』


「やっぱり仲がいい人とやるゲームは楽しい!でも灯ちゃんは許さない!嘘つき!一緒に出るって言ったのに!」


『えっと、残念ですね?』


「いやみんなと誰が最初に行く?とか他にも色々と話が盛り上がって楽しかったので残念じゃないです。また一緒にやりたいです。だけど灯ちゃんは許さないよ!」


『ま、まあ、楽しんでくれたなら良かったです。』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


また未来の僕に任せます。早くできるといいですね。


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