寝れば寝るほど最強に！？

第23話 始まるぜ！大一番！

「前の試合のせいかあまりパッとしなかったね。エクスくんはどう思う？」

「なんだか2人に申し訳ないよ。まあでも蘭さんの方が圧倒的に強いとしか言えないかな。そういえばリブラさんは？」

「向こうだよ。今から戦うって言うのに仲良くいたらなんか変だと思ってね。離れて作戦を練ってるんだよ。」

「おや、それは邪魔をしてしまったかな？」

「いやいいよ全然。正直対策のしようもないからね。あれに勝ったのもほとんど相手の考えが変わってるからみたいなものだから。リブラさんはガチで勝ちにくるだろうから気合い入れて頑張らないと。」

「そうだね。さっきのこともあるし僕はグリモワールを応援してあげるよ。」

「はは、君はとことん根に持つタイプなんだね。」

「そうだね。よく言われるよ。それじゃあリブラさんのところにも行ってみようかな。」

「いってらっしゃい。」

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「やあリブラさん。調子はどうだい？」

「あ、エクスさん。勝利おめでとうございます。凄いいい試合でしたね！」

「ありがとう。リブラさんも作戦考えてるのかい？」

「そうですね。ぶっちゃけ私はどれだけ非道なことしようがルールさえ守っていればいい主義なのでどうやって勝とうか悩んでますね。」

「いつも通りの面白いやつを期待してるね。まあ僕はグリモワールを応援するけどね。」

「あれちょっともしかして根に持ってます？ちょっと？どこいくんですか？ねぇ！ちょっとー！悪かったですって！準決勝は応援しますからー！」

【3回戦の準備が整いました。2名の選手は準備いいですか！】

「間が悪い！あっ！見えなくなった！どこ行きやがった！くっそ覚えてろよ〜！」

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「勝つ！」

「開口一番にそのセリフは予想外だね。なにかあったのかい？」

「エクスゆるさん。絶対倒す。」

「君も全く同じことやってるけどね。」

「うるさいうるさい！知ったことか！許さんぞ！」

「君もしかしなくてもそんなに怒ってないよね。」

「あ、分かります？今思いついたガチで話通じない化け物ムーブかましてたんですけどね。」

「なんか意外と枠に収まってたよ。」

「どういう意味ですかね？ひねり潰しますよ？」

「怖い怖い。頑張ろうね。」

「いい試合をしましょうね！」

【それでは第3回戦2試合目を始めます！】

「グリモワールさん。せっかくなんで握手しましょうよ〜！」

「握手？まあいいよ。」

「頑張りましょうね！そして片手潰した状態で開幕正義パーンチ！」

「だろうね。」

「あ〜！ずるい分身使ってる！」

「君容赦なく顔面ぶん殴ってたよね。」

「私はいいの！」

「それじゃあ仕切り直しだね。近づかせないけど。『小氷塊』。」

「わわっ。なんも見えない。っていうかどこに打ってるんですか？すごいノーコンですよ？やーい下手くそ〜。」

「じゃあ『火炎槍』」

「危な！」

「そして『火炎槍』×3」

「増えた！睡魔流『現返し:火炎槍』。もう！1個しか出来ないのに！こうなったら賭けだ！『炎撃』！」

「⋯⋯やばい賭け成立させるとかどんな運なの？」

「ふーはっはっは！私を舐めてもらっては困る！んー？なんかいつもより火が強い気が⋯⋯だったら『炎撃』！うおおおおおお！」

「マジか。『水槍』」

「そんくらいの水で消えてたまるか！」

「凄い根性論だ。なら次からギアを上げていこう。」

「え？ってまた分身！？どこだ！出てこいひきょーもの！」

「じゃあ問題。どっちが本物でしょう？」

「ふん！どうせ両方偽物でしょ！木の上にいるのは分かってんだよ！」

「惜しいね。正解は後ろだよ。『魔源集砲』。」

「うぎああああああああ！卑怯者め！」

「おや、型破りなやり方と言って欲しいね。『五色弾』」

「うがあああああ！こうなったら、睡魔流『現返し』そして睡魔流『寝掌底』！」

「あれ？本体ここにいるのに狙わなくていいの？」

「知るか！分身全部倒したらいいでしょ！」

「ならどんどん僕が不利になることか。だったら⋯⋯」

「ん？なんか言いました？」

「いやいや、何も言ってないよ。じゃあ次はちゃんとした問題だよ。炎と水をぶつけるとどうなるでしょう？」

「そんなの水が消えるだけでしょ。私を舐めないでくれるかな？IQ3000くらいあるんで。」

「⋯⋯うん、まあ正解はこれね。『火炎弾』『水弾』。魔法生成『水蒸気爆発』。」

「なんで爆発すんの！？意味わからんって！いじわる！」

「いやいや、これくらいは知っておかないと。」

「無理。わかんない。だからグリモワールさんが悪い。だから一発殴らせろ！大人しくな！『眠りの誘い』SP10使用！」

「やっぱり回避不可みたいだね。⋯⋯⋯ぐっ」

「チャーンス！『炎撃』『炎撃』『炎撃』！って痛っ！なんかめっちゃじーんってなるんだけど！？え、もしかしてロボットにでもなった？」

「いやいや、そんなわけないよ。ただ僕も賭けに勝ったと言うべきかな？」

「賭け？」

「『金剛』だよ。内部にまでダメージを与える『寝掌底』だったら負けてたくらいだしね。」

「でも動けないはずだよね。だったら先に発動してた？」

「うん。そうだね。このタイミングって思ってたし。⋯⋯まあ嘘だけど。」

「ん？」

｢『分身』、発射。」

「え？⋯⋯上！？うわっ！怖っ！転落死みたいで嫌なんだけど！グロいって！」

「はは、自分が落ちるのを見るのはシュールだけどこれも勝つためさ。甘んじて受け入れよう。」

「やばい。相当頭おかしい人だ。でもただ落ちるなら横から上手く⋯⋯⋯ここ！⋯⋯硬っ！」

「なんのための『金剛』だと思ってるのかな？」

「うう〜。避けるしかないか。」

「そうだよね。避けるしかないよね？『魔源集砲』。」

「え？ああああああああああああ！」

「さらに落として⋯⋯⋯爆破しよう！魔法生成『人体爆破』。」

「⋯⋯畜生。あと一歩だったのに⋯⋯。」

【試合終了！3回戦第2試合はグリモワール選手の勝利です！】

「結構最初から押されてたよね？なんでギリギリ負けたみたいな雰囲気醸し出しながら負けれるんだろう。もはや才能だね。うん。」

＊＊＊＊＊

(リブラサイド)

「畜生！負けた！」

「あーらリブラちゃん。お疲れ様。いい試合だったわ。」

「あ、蘭ちゃん！おつおつー！」

「お姉様！さっきの試合とても素晴らしかったです！」

「灯ちゃんもありがとうね。」

「えへへ〜。」

「いや〜負けちゃいました。全然敵わなかったですね。」

「グリモワールちゃんが上手かっただけよ〜。リブラちゃんだってベスト8でしょ〜？」

「まあそうですけど。」

「次また頑張ればいいじゃない。」

「そうですよ！まだこのゲーム始まったばかりですから！全然いけますよ！」

「2人とも〜。うわぁーーん。ところでいつ知り合ったんですか？」

「流石お姉様目が鋭い！と言ってもさっきの試合を見てて意気投合したって感じでですね。」

「この子、凄いいい子よ。」

「そうなんですね。まああんまり深くは聞きませんけど。仲が良くて何よりです。」

「それじゃあリブラちゃんも一緒に応援しましょうね。」

「応援しましょうお姉様！」

「そ、そうだね！残った2人にも頑張ってもらおう！」

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最近タイトル要素なくないと思い始めた今日この頃。というかイベント長く書きすぎてる気がする。まあ気にしませんが。

意外と一人暮らしにも慣れてきた。

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