【告白】

 疫病対策でマスク必須の世の中。賛否両論だが私には好都合。コンプレックスを隠して恋愛できるから。

 しかし、ついに素顔を見せ合いたいと迫られた。きっともう終わりだろう。

 裂けた口元で、これでも綺麗と言えるのかとニヒルに笑う。

 あまりに驚いたのか彼の眼球が転がった。

 え?

「僕、実は義眼なんだ」

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