凡人が贈る魔道幻想記(仮)

灰/剣

序章・0話 始まりの前兆

 此処はどこだ?気がつくと俺はそこがどこかわからない場所にいた……

目の前に映っている光景は大きな街があり至る場所で建物が崩壊していてよく見ると人もあちこちでよくゲームや異世界系のラノベとかにでてくる魔物に襲われている。

「なんなんだよ……これ……」

すると突如声が聞こえてきた……

「ようやくここまで君を追い詰めれたよ……中々しぶといんだね、ほんと君の魔法は厄介そのものだ。そのおかげでかなりの奥の手と人を使うことになるなんて流石にしんどいね……」

「それをボクなんかに言って何か変わるのかい?」

 俺はその声の場所まで近づいていった。するとそこには2人の男がいて1人は杖を持ったいかにも魔法使いみたいな人ともう1人は黒のコートを纏った不気味なやつがいた。俺はその場で2人の会話をただ呆然と聞いていた。

「君を生かしておくと後々めんどくさくなる予感がするからね、まぁ準備は万全ではないが今ここで君を倒させてもらうよ」

 生かしておくと面倒?どういうことだ。どういうことか理解がついていけていない俺はやはりただその光景を見続けることしかできなかった。その次の瞬間もう一人の方は笑っていた。俺はその笑いがとても不気味に感じた。何故か分からないけどとても不気味に感じた。そして次の瞬間二人は互いに向かって突進していった。そのあとは視界が何も見えなくなった。気づけば俺の前には奇妙なよく分からないものがいた。次の瞬間俺は奇妙なものに喰われていた。

「、、、はっ!」

気づけば俺はいつも見ていた場所にいた。

辺りをみまわすとそこは俺の部屋だった。

「な、なんだったんだ。あれは」

 よく分からなかった。いったいあの光景はなんだったんだろうと数分間俺はベッドの上で固まったようにあの変な悪夢について考えていた。結局考えてはみるものの何も分からなかった。

 だがこのとき俺は本当に何も知らなかった。まさかあんなことを体験するなんて俺はまだそれを知る由すらなかったんだから。

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