109話・大会当日1日目―side城
皆さんコーヒーは好きですか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バルドルフ達にの訓練を見に行くと、リヴィと、ベフィ、ジズの三人は、すでに二つ目を作り始めていたが、その他は、まだ出来ていないか、一つがやっとと言ったところだ、ついでに課題を増やす。
「皆さん大体できてきましたね、では課題を増やします、一つが安定してからでいいので、これが出来るようにしましょう」
私はそう言い、前にも作った高密度の魔力の塊を同時に100個作る。
「とりあえずは小目標として10個ずつ増やしましょう!」
みんな、もうほとんど体力も魔力も残っていないがそういうときほど追い込み時だ、限界の時に頑張れば限界を超えることが出来る……が、やりすぎても壊れるだけなのでその調整は私がやるべきだと思う。
それに私も修練はするべきだろうと思い、此処に体を一つ置いて、もう二つ体を作る、一つは此処で魔力操作の練習をして、もう一つであの子達にいろいろと教える、もう一つは明日の大会に出るための体だ、2つの体はこの世界から出して、私はこの世界での修練を始める。
△▼△▼△▼△▼
翌朝、私はいつもの草原で彼女たちを待つ、暫くすると、ちらほらと転移でやってきた、全員の魔力が少ないところを見ると、ギリギリまで空間魔法の練習をしていたのだろう、全員が来たことを確認し、私は試しで新しい魔法を試す、その魔法を発動させると、空間が魔力で満たされ、その魔力が彼女たちに吸い込まれ、空間に満ちていた魔力は一気になくなった。
「自分の体調はちゃんと管理しておくべきですよ、特に魔力なんて、この世界は何にでも使えるんですから、切れない様に鍛えておくなり、魔力回復の手段を用意しておくなりしておきなさい」
「「はい……」」
「そんなしゅんとしないで、これから空間魔法の最後の授業を始めるわよ、後時間が余れば、魔力増幅炉の作り方も教えてあげるから元気を出しなさい」
「「はい!」」
「じゃあ、まずは……これを受け取って」
「……これは何ですか?」
「魔方陣の構成と、私が知る限り、全ての魔方陣を書いたものです、一応全て覚えなくても大丈夫ですが、覚えた方が楽になることはたくさん書いてありますからできれば暇なときに読んでおいてください」
「「はい!」」
「ではまずこれを覚えてもらいます」
私は魔法を使って、光で魔方陣を書く。
「これが空間拡張の魔方陣です、増幅炉と直結させるにはもう少し改良しなければいけませんが、これを発動させられなければ、改良型なんて絶対無理です、一人一つづつ書きますから、完成したらすぐに発動させてください、頑張って発動させてくださいね」
そう言いながら、全員の前に一つずつ魔方陣を書いて、全員に発動させることを促す、全員一度目で発動が出来た、ただ、これでは発動し続けるにはかなりの量の魔力を入れ続けなければならないし、広げた空間の中の魔力は吸収できない、彼女たちに次に発動してもらうのは、空間内の魔力を吸収させることが出来るようになる術式をを組み込んだ魔方陣、これを発動させられなければ彼女たちが望む物は作れない、まあ私が教えたのだから、出来ないなんてことは無いはずだ。
「皆さん成功しましたね、では、次は貴方達が作りたいものに絶対に必要になるものです、私が教えますからできないなんてことはありません、こちらも頑張ってください」
「「はい!」」
もう一度、一人一つづつ魔方陣を書く、先ほどよりも何倍か難しいができないことは無いはずだ、私の思った通り、彼女たちは一度で成功する。
「それはまた、何度か自分で書く練習をしてください、うまく書ければ、欠けるほど、容量も増えますから、まだまだ時間がありますし、魔力増幅炉の使い方も伝授しますよ」
「「はい!」」
そしてその日、城の方はとても平和に過ごしたのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そのころ、大会の方は、激戦をしているのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます