94話・錬金術
絢ちゃんが本を読む速度はとっても早いです、コンビニの立ち読みくらいの時間で百科事典を読み切って記憶するくらいには……前回はそんな絢ちゃんが大量の技術本を買ったんですよ!!
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到着早々に私に抱き着こうと突っ込んできた、西の大陸の魔王であるアイシャは、私がそれを避けたことで地面と激突した、地面と激突した。
「絢ちゃんがやっと来てくれた~」
「遊びに来たわけではありません、仕事に来たのです」
「じゃあ仕事として大会に参加して!!」
「なら正式に案内状でも送ってください、そもそも何の大会なんですか……?」
「錬金術で作った全力のゴーレム大会だよ!!」
ゴーレム大会と聞き私は過去読んだ本の内容を思い出す……。
「ゴーレム……泥人形ですか?」
「絢ちゃん……最近のゴーレムは土以外、例えば金属からも作れるんだよ!!」
「……そうなんですか」
「なんか反応薄くない!?」
「いやー、別に土で作ろうと、金属で作ろうと、ダークマターで作ろうと、機能は特に変わらないでしょう」
「だーくまた―?……はよくわからないけど、金属で作れるようになって、造形が自由自在になったし、機械的な機能だって入れられるようになったんだよ、いろんな人が自分で開発した金属を使って作る……ロマンがあるでしょ!!」
何だろう……この感じ、知っているような……そうだ!唯に幼さと迷惑度を足したような感じなのだ、この感じがする人間相手にはどうしても邪険にできない。
「それはどんなものなのですか?」
「今から見せるから、付いて来てー」
そのまま、アイシャは何故か王城にある倉庫のような場所に私達を案内して、布で隠した何かを前に私達の前に立っている。
「これが私のゴーレム、『ドラゴノイド』だよ!!」
そう言ってアイシャは布を引き抜き、「ビュッ」と音を立てながらその姿が露わになる、その姿は赤い「二足歩行の竜」、見てすぐに強いとわかる、そんな見た目だが、アイシャは実際に私に強さを見せると言い出し、『ドラゴノイド』に乗り込み、動かし始めた。
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『ドラゴノイド』に乗り込んだアイシャはその場で実力を見せようとしだし、流石にその場でするわけには行はないので、出来るだけ町から離れた近い所に平坦な場所を探し、そこへ転移させたところ、転移した『ドラゴノイドの』目の前にあった大岩が粉砕された。
「……すごいですね」
私の転移は、転移後に物理運動が全て0になるのだが、そこから大岩を砕くほどの威力が出るのか……。
それから何回か、アイシャが力を見せるが、その後とんでもないことを言い出した。
「絢ちゃん、直接戦わない?」
「はい?」
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次回VSゴーレムです!!
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