87.52話・苦労人バルドルフの一日

自分の作品の、見えないところを書くって難しいね。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 朝日が昇るか登らないかギリギリのころ、もうすでに此処の住人は三人起きている、一人目は、此処の全ての家事をしている妖精のメイド、シルキー、もう一人は私達の主であり、大量の仕事が溜まっている、ヤミリシア様、そして、最後の一人は、私、秘書バルドルフである。


 朝起きてすぐ始める仕事は、同じ秘書である、ジズとグリードを起こすこと、一日の最初の仕事であると同時に、一日で最も簡単な仕事である。

 二人を起こし私は隣の部屋に行く、隣の部屋には、8人の少女が眠っている、今日は吸血鬼の二人を起こす。


「フィアーナ、ティアーナ、今日は貴方達が当番の日です、起きなさい」


 私の声でフィアーナが起き、ティアーナを揺すって起こす、それを見届けて私は、次の仕事に移った。


◆◇◆◇◆◇◆◇


 次の仕事は在庫管理、ヤミリシア様は、出来るだけ、自動化したいと言っていたが、それまではまだ私の仕事だ、その後ジズと合流し次の仕事先に向かう。

 最近は全く使ってなかったせいで忘れかけていた、転移魔法の感も取り戻しつつある、まあヤミリシア様ほどポンポン出せるものではないが。


 今いる場所はベンタール王国王城、私達三人は、ヤミリシア様が犯してしまった国つぶしの後始末に奔走しているのである、今は国の領土やその他の物をどう分配するかの話し合いだ、昨日の話合いで、帝国は全て放棄したので、後は王国とその他のいくつかの小国と話し合えば終わりだ、仕事が溜まっているので、出来れば今日中に終わらせてしまいたい。


◆◇◆◇▲▽▲▽


 15時間、かなり時間がかかってしまったが、まだまだ今日の仕事は終わらない、次に待っているのは、ヤミリシア様の手によって大量に生産された、重症人たちの介抱である、私達はヤミリシア様に渡された中和薬と、こちらもまたヤミリシア様が開発した、完全栄養剤と睡眠剤を飲ませ、翌日に備えさせる。

 最後に、点呼と、確認を終わらせ、一日が終わる、そしてまた目を覚まし一日が始まる、年を取ると一日が長くなるというが、その時は、まだまだ私には来ない様だ。

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以上多忙な苦労人バルドルフの一日でした、他の人のも作りたいな。

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