86話・国つぶし、そして魔王に

一人で一国をつぶせる人の集合がプリンセス商会。

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 目の前の何かを適当に鉄の鎖で捕縛した後、軽く指を鳴らし目的地に直接転移する、目的地はアヂーン王国、王城、謁見の間、そこにいる国王や宰相、大臣やその他色々の人たちは、先に乗り込んだバルドルフ達に捕縛されていた、まあ、相変わらず2名ほど寝ているが、それは気にしないことにする。

 そのまま、レイエスの血の縄で縛られている国王に近づき話しかける。


「有言実行しに来ましたよ、貴方が私が思ったとうりのバカで本当によかったです」


「有言実行?

 何を言っているのか話知らんが、お前がこいつらの主人なのか?

 今ならまだ許してやる早くこいつらを止め……ぐあああぁぁぁぁ」


 こいつは何を勘違いしているのか、私に命令をしてきた、それを聞いていたレイエスは紐をきつく締め、人体の構造的にきつい形になった。


「ぐぅぅぅ……はぁ、はぁ、そうだ、此処にあるものなら何でもやろう、商会なら金が必要になるだろう、此処にあるものならば高値が付くだぁぁぁ」


 またやっている、こいつは自分の立場を理解していないのか、私に意見する、しかしここにあるものを売るというのは良い案かもしれない、素材に戻したらいい値段になるかもしれない、そして辺りを見回して、ざっと値段を考えていると、悪趣味な玉座が目に留まる。

 まあ、なんとなくだが、私は目の前の椅子に座らないといけない気がした、本当になんとなくだが人より一段上に立つべきというかなんというか、私の考えがおかしいことは分かっているが、ゆっくりと歩を進め、私が初めて見たときこの国の国王が座っていた椅子に座る、すると急に後ろから声が聞こえた。


(やっぱりあなた何ですね)


 一瞬何のことかわからなかったが、それを考えるよりも大きな問題が起きる、座るのと同時に、部屋中が真っ白に変わる、私が座っている椅子も、壁も、床も、天井も、全てが真っ白になった、それと同時に私の魔力の出力が大幅に増える、

 出力が大きすぎて魔力が抑えられない、連れてきたクラスメイトはもちろんとして、それなりに鍛えた唯たちや、バルドルフ達も少し体が震えている、これが魔王の出力だというのなら確かに大陸中を収められるだろう、今まで全力で100発撃っても尽きなかった魔力が、今なら全力で10発も打てば尽きそうなほど出力が上がっている、国王含め重鎮たちはみな泡を吹いて倒れてしまった、全力で頑張って出力を閉め、それでも高い出力は私に結界と障壁を何十にも重ねて張ることによって、出力の方向性の変化と無理やり抑え込むことにした。

 何とか常人がいきれるようにし、国王を起こす。


「立場は分かってますよね」


 私はにっこりとしながら話しかける。


「あそこにいるやつの状態、あれは貴方達が宝珠として渡した、魔神の結晶でああなったんですが、誰からもらったんですか?」


「それは……」


「早く話してもらってもいいですか?」


 少し圧をかけると簡単に話してくれた、どうやら魔神の結晶だという事は元から知っていたようだ、結晶はあの一個のみの様で、他の大陸から輸入したようだ、さてこれならどうしようか……。

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設定集を書き加えないと……

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