85話・捕虜
蹂躙し終わったところから始まります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クラスメイト達は、前衛と後衛の差がはっきりとしすぎているようで、私が前衛を全員気絶させた時点で、後衛の戦意が無くなってしまった、数連隊の兵士たちも一撃で戦力外になってしまったし、正直言って期待以下だったと言わざるを得ない。
その後、唯たちと手分けしてクラスメイト全員を拘束し、種明かしをする。
「改めて挨拶を、ヤミリシアもとい姫宮 絢です皆様、お久しぶりです」
私の発言を聞いたクラスメイト全員が驚いている、それはそうだろう、普通ならば死ぬと言われたところに送り込まれしかも生きていた人間が今敵対しているのだ、まあ、それ以外にもいろいろ理由はあるだろうが。
「嘘よ!!」
女子の一人がそう叫ぶ、私の後ろにいる何人かを見てさらに叫ぶ。
「唯ね、貴方は
その子はまだ喚いている、正直言って悲しくなってきた、変身魔法を使い元の姿を再現する、正直言って今の姿に慣れているせいで、元の姿は居心地が悪いが仕方ない。
「私の元の姿です、これを見てもそう思いますか?」
私の姿を見たその女子は口を開けたまま呆けている、かと思えば、捕虜にした男子の内私によく突っかかってきたやつのお腹のあたりが光り始めた、クラスメイト達の一部は、「それを使う気か!?」だの「まだ使いこなせてないんだろ!!」などの声が聞こえる、私は鑑定を使う、引っかかった物に表示されたのは、『魔人の結晶』どうやら過去に封印された魔神の力の一端で、精神汚染の影響がある様だ、
なんともまあ、めんどくさい物だ、精神汚染に侵され切っても助けようという気概が出ない。
「それを使った程度で私に勝てると思いますか?」
「お前なんかすぐに蹴散らしてやるよ」
ふむ、どのくらい強いのだろうか、少しは強くなっていてくれることを期待するがそんなことは無いだろう、少しは楽しめればいいなと、そんなことを思いながらその光景を見続ける、捕縛用に使用した縄ははじけ飛び、筋肉は膨らみ、明らかに全身が赤くなっている、魔力量は100倍ほどに増え、常に身体能力が10倍になっている……が、それだけだ、結晶とはいえ欠片だったのだろうか……。
「宝珠であんなことになったことなんてあったか?」
そんな声が聞こえてきた、つまり魔人の結晶だとは伝えられずに使わされていたのか……、王国も勘違いしていたのか、これらをだましていたのか……しかし全く攻めてこない、10秒、20秒と時間がたっていき、日の光もよくあたるせいで眠たくなってきて、あくびが出そうだ。
「どうしたんです?
早く来てください、それとも私から行きましょうか?」
そう言うと、向こうから攻めてきてくれた、戦略も何もない単調な攻め、体に当たりそうな攻撃をよけ、腹に一撃を入れる、それだけで地面にうずくまってしまい、そこに踵を叩き込む、たったそれだけで口から泡を吐き、気絶してしまった……早く終わらせたい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
教団を追ってる国の上層部が教団と繋がってるってあるあるですよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます