77話・過保護気味
こっちに集中しすぎでもう一つの方が平行できてない。
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その日の夜、私は何とか二人に10個ずつスキルを作成した、ただ、その全ては持っただけで強くなれるようなスキルじゃない、スキルを理解して、自分と一緒に強化していくようなスキル、二人なら頑張れば使いこなせると信じている。
そして、二人を呼び出してスキルを付与、そのまま、スキルに慣れてもらうために軽く模擬戦をした、まあ、二人が私に一撃当てる事さえなかったが、唯はともかく、絵里先生がスキルをある程度扱えている、唯にあげたスキルは『基本』身体能力を上げる物、身体能力が10倍、100倍になっても才能さえあればなんとかなる……とは思う、しかし絵里先生にあげたのは、魔法を使いやすくしたり、魔力効率を上げる物、そして先生は直感タイプじゃない、今まで、魔法の練習をたくさんしてきたのだろう……明日の訓練が楽しみね。
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次の日、私は、念のため、危険が起きたときのためにアラーム魔法と俯瞰魔法をかけて二人を常闇のダンジョンの101階に放り込み、2日もため込んだ仕事を片付ける、仕事自体は一時間も経たないうちに終わっり、仕事の終わりと共にバルドルフが仕事部屋に入ってくる。
「ヤミリシア様、二つ報告があります、一つ目は、王国より保護した男組の訓練は順調に進んでいます」
「それは良かったわ」
「二つ目は、帝国、ベンタール王国両国から会見の招待状が届きました」
「日程は?」
「明後日になっています」
「了解の手紙を送っておいて」
「分かりました……」
バルドルフは了解してそのまま部屋から出て行った、そして私はもう一つの仕事をする、前回、唯たちの種族を変えたときに、私まで巻き込まれた不具合を治すことだ、それからしばらく頭を悩ましながら改良を加えていると、急に危険感を煽るのだろうアラームが鳴る、今この魔法を着けているのは唯達だけなので、現状を覗く、そこに見えたのは狼型の魔物30匹に囲まれた二人の姿だった、二人はこの数の魔物に立ち向かおうとしていたので、魔法の準備だけして観戦する。
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30分後、なんと二人は魔物を全て倒してしまった、しかもスキルの扱いがかなりうまくなっている、「助ける準備はいらなかったな」と、そんなことをつぶやきながら、自分のスキルの改造を続けるのだった。
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さて、
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