77話・過保護気味

こっちに集中しすぎでもう一つの方が平行できてない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 その日の夜、私は何とか二人に10個ずつスキルを作成した、ただ、その全ては持っただけで強くなれるようなスキルじゃない、スキルを理解して、自分と一緒に強化していくようなスキル、二人なら頑張れば使いこなせると信じている。

 そして、二人を呼び出してスキルを付与、そのまま、スキルに慣れてもらうために軽く模擬戦をした、まあ、二人が私に一撃当てる事さえなかったが、唯はともかく、絵里先生がスキルをある程度扱えている、唯にあげたスキルは『基本』身体能力を上げる物、身体能力が10倍、100倍になっても才能さえあればなんとかなる……とは思う、しかし絵里先生にあげたのは、魔法を使いやすくしたり、魔力効率を上げる物、そして先生は直感タイプじゃない、今まで、魔法の練習をたくさんしてきたのだろう……明日の訓練が楽しみね。


△▼△▼△▼△▼


 次の日、私は、念のため、危険が起きたときのためにアラーム魔法と俯瞰魔法をかけて二人を常闇のダンジョンの101階に放り込み、2日もため込んだ仕事を片付ける、仕事自体は一時間も経たないうちに終わっり、仕事の終わりと共にバルドルフが仕事部屋に入ってくる。


「ヤミリシア様、二つ報告があります、一つ目は、王国より保護した男組の訓練は順調に進んでいます」


「それは良かったわ」


「二つ目は、帝国、ベンタール王国両国から会見の招待状が届きました」


「日程は?」


「明後日になっています」


「了解の手紙を送っておいて」


「分かりました……」


 バルドルフは了解してそのまま部屋から出て行った、そして私はもう一つの仕事をする、前回、唯たちの種族を変えたときに、私まで巻き込まれた不具合を治すことだ、それからしばらく頭を悩ましながら改良を加えていると、急に危険感を煽るのだろうアラームが鳴る、今この魔法を着けているのは唯達だけなので、現状を覗く、そこに見えたのは狼型の魔物30匹に囲まれた二人の姿だった、二人はこの数の魔物に立ち向かおうとしていたので、魔法の準備だけして観戦する。


△▼△▼△▼△▼


 30分後、なんと二人は魔物を全て倒してしまった、しかもスキルの扱いがかなりうまくなっている、「助ける準備はいらなかったな」と、そんなことをつぶやきながら、自分のスキルの改造を続けるのだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さて、向こうのもう一つの作品の絢ちゃんもですが、唯達にあげたスキルいつ全解禁できるのか、私にも見当がつきません、本当にどうしましょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る