59話・入城
この小説に出てくる城や王城は大体西洋風のお城です
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目が覚めると、体の何処かにあった疲れが取れたのか、それとも欲を一時的にでも満たしたからか、すっきりとした感じがある、体を起こし、フェニ達を起こさないようにベットから降りる。
いつも服は浄化魔法を使って新品同様の
クローゼットがあったのでそこに今まで来ていた服を掛け、新しく創った服を着る、服を着終わったタイミングでまるで図ったかのように、昨日選んだメイドが二人入ってくる、入ってきたのは妖狐族の二人、入ってきてすぐ私を食堂へと案内し、シルキーと一緒に朝食を持ってきてくれた、どれもおいしい物だった、食べ物を美味しいと感じるのは精神衛生的にもいいことだ、味を情報としか感じなかった私にとって今ならばどんなものでも美味しいと感じるだろうがそんな事は気にしてはいけない、今までなら食べられないような量だったが、簡単に食べきってしまった。
食べ終わるとバルドルフを呼び、そのまま馬車の準備をして貰う、王城に向かう人選はバルドルフとレイエスと私の三人でいいかと思っていたが、メイドの二人がどうしても自分たちがついていくことを譲らなかったので二人もつれていくことにした、
「おいお前!!此処に何の用だ!!」
「お前とは不躾ですね、貴方は誰なのですか?
それに、私は国王から呼ばれているのです、貴方に話す必要はないでしょう」
「何を言っているんだ、俺はこの国の王子だぞ、俺がここに来るやつのことを知って何が悪い!!」
「何もかも悪いです、貴方が王子であろうと、私は貴方より上の権力を持つ国王の客人です、その上私はこの国の繁栄の一端を握っています、貴方にどうこう言う権利はありません、貴方の御父上の客人という意味をよく考えなさい」
その後王子は何も言えない様子だ、私はこの国の観光業を活性化させるために、ホテルをいくつも建て、それに付随し、幾つかの観光施設も建設した、その結果は大黒字で一施設で10日もあれば、聖金貨1枚くらいは稼げるほどだった、しかし他の宿泊施設や、観光施設は出現せず、観光業の一切を私達が仕切っている形になっている、もし私達がこの国から撤退したら大変なことになるだろう。
その後、バルドルフがメイド達を下したとき、こいつは私の怒りの琴線に触れる発言をした。
「おい!、何だそいつらは、まさかその人間もどきを王城に入れるつもりか!?」
この世界で人間もどきというのは亜人属に対する最大の侮辱に値する言葉だ、つまりこいつは私の目の前で、私の身内を貶めたのだ、その後これが、何を言ったのかは入ってこなかったが、途中私を侮辱をしたのだろう、バルドルフとレイエスはともかく、メイドの二人から殺気が漏れていた、私は要所要所で国王からの招待状を出し、着々と案内されていく。
ずっと聞こえないふりをしていたが流石にうるさくなってきた、独自開発した消音魔法を王子にかける、これで静かになった、幻影魔法で姿も隠そうか……。
色々と考えながら、最終的に案内された部屋には一つの長机とそれを挟み二つの長椅子があるだけだった、国王はすでに扉と向かい側の長椅子に座っており後ろには側近だろう人がおり、壁の近くに等間隔で騎士が立っていた、此処できずいたのだがいつの間にかクソ王子がいない、恐らく叫び疲れてどこかで立ち止まっているのだろう、国王に座るように勧められたので国王と向かい側に座る、私が座ったことを確認して、国王は挨拶を始める、しかし私はそんなことどうでもいいので質問をする。
「そんなことはどうでもいいので本題を話してください」
こうして国王との話し合いが始まった。
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王子の到着タイミングは最悪のタイミングを用意したい
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