54話・暇つぶし‐3
なろうとカクヨムの合計で1万5千PVを突破していました、この小説を読んでいただきありがとうございます。
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バルドルフが訓練場から出て行ってしまったことで、私はまた一人になっってしまった、日が昇るまであと2時間、この間何もすることはないが、たった2時間でできるようなこともない、鍛錬所から私も出て、あたりを歩く、こんな時間に外に出ている人は誰もいないようで、色々と歩き回っているが誰も見つからない、購入した本を片付けていないことを思い出し、城の図書室に行く、屋敷の本は全て城の図書室に移した、8万冊くらいあったけど、全てもう読んでしまっていた、もしかしたらまだ見ぬ本があるかもしれないと思っていたのだが、あの時に全て読み終わってしまっていたのだろう、仕方ない、図書室にいると妖狐族の女の子が本を読んでいた。
「こんな時間にどうしたの?」
「あっ、ヤミリシア様、お母さんが言っていたんです、ヤミリシア様は、私達を悪い人たちから守ってくれたから、恩返ししないといけないんだって言ってたの、だから私もヤミリシア様にお返しするために一杯お勉強してるの」
「私のお返しにお勉強?」
「レイエス様が、ヤミリシア様は知らないことが好きって言ってたの、でもそれ以外は効果が無いって言ってたの、だから知らなそうなこといっぱいお勉強するの」
そんなことを言った後、妖狐族の女の子は小さくあくびをしてまた本を読み始めた。
「お勉強は良いけど、眠たいならちゃんと寝なさい、まあ、私が言うことでもないけどね」
「ヤミリシア様は寝なくてもいいの?」
「私は良いのよ、寝たいとも思えないしね……、何かをしたい、何かが欲しいって思う気持ちは抑えないといけないときはあるけれど、絶対に忘れてはだめよ、とても大事なものだからね」
「ヤミリシア様は忘れてしまったのですか?」
「私はね、元から持ってなかったのよ、でも私は知識だけは欲しかった、だから知識だけは沢山集めた、でもね、私はこれ以外には欲が無い、神様にも言われちゃったしね」
私の話を聞くと、妖狐族の女の子は驚くような案を出した。
「では、その欲っていうのを作ったらヤミリシア様も欲しいとか、何かをしたいとかができるんじゃないですか?」
確かにできるかもしれない、キリーがなんの神か知らないけれども、私も創造専門のスキルを持っている、キリーにできて、私にできないこともないはずだ、よしやってみよう。
「いいアイディアですね、試してみましょうか……、貴方はもう寝なさい」
私の答えを聞き、わくわくしていた妖狐族の少女だったが、流石に寝させなければならないだろう。
「本を持って行ってもいいですから、今日はもう寝なさい」
妖狐族の女の子を見送り、図書室でそのまま作ってしまおう、一応大きい影響が出ないように睡眠欲と食欲だけにしておこう、そうセットしてスキルを発動させる、その後は、無事発動したと思う、ただ、誤算があるとすれば、スキルを発動させた直後に、頭に針が付きさされたような痛みを感じると同時に気を失ってしまった事である。
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さて、今回スキルは無事に発動したのでしょうか
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