50話・商業王国進出計画

作者は商業に疎いのに何でこんな設定にしてしまったのだろうか

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 プリンセス商会、全店開店から3日後、今もまだ売り上げは増え続けている、情報屋やギルドから他国の情報を集め、私は次の段階へ進もうとしている。


「バルドルフ、の土地を、商業ギルドからいくつか買ってきてもらえる?」


「商業王国ですか?……今から直接アヂーン王国に進出したほうがいいのでは?」


「それはダメよ、今の私達はあの王国に進出しても絶対に成功しないわ、バルドルフもすぐにわかるようになると思うわよ」


「分かりました、いくつ購入しますか?」


「バルドルフに任せるわ、買えるだけ買ってきてもいいわよ」


 バルドルフは私の話を信じて土地を買いに行ってくれた。

 私達の商会には見えない利益が少ない、今の私達の評価は、突然出てきた商会がとてもいい商品を持ってやってきた程度で、私達の商会は低価格高品質の商品を持っているだけで、Sランクとは言え、冒険者が商会主をしているせいで、少し押せば簡単に落ちる商会だと思われている、実際、各店舗から別の商会を名乗る人物が何度も来たと報告が来ている。

 他の商会にとって、私達の商品については謎が多いだろう、私達の商品は平均価格の半分くらいの値段で販売している、私の商会は素材から全て自社作なので、職員の人件費のみでいいのだ、この三日間、商会の手当てを良くしすぎたせいで、もともと物欲の少ない職員たちが、給料を受け取ってくれないということまで起きたほどだ、まさか給料の増額ならともかく、減額をさせられるとは思わなかった、とにかく、今商会はとんでもないほどの黒字だ、そしてこの状態なら、商業王国の方で赤字が多少出ても十分補填が出来る、後一時間もすれば買ってきてくれるだろう。


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・1時間後


「ただいま戻りました」

 バルドルフがたくさんの土地の権利書を持って帰ってきた。

 本当にたくさん買ってきてくれた、バルドルフは買い渋るかと思ったが、命令したからか、本人の判断かはわからないが、いい感じに購入してきてくれた、バルドルフは少しだが、商業の才能があるかもしれないと思う。

 商業王国で作る施設はほぼ全てホテルだ、商業王国は、基本的に商売に関しては上質な商品が多いのだが、商人以外で留まる人は少ない、その為、最低限の施設はあるが、観光業はそれほど発展していない、発展しない理由の一つとして、宿泊施設のランクが他の国に比べて明らかに最低ランクと言ってもいいほど低いのだ、そして宿泊施設のランクが低ければ、娯楽として訪れようとはしないだろう、しかし、宿泊施設が良ければ、商人以外にはほぼ道となっている商業王国にも泊っていく理由が出来る。

 今この商会に足りない、見えない利益とは世界的な信用だ、他の商会や個人はどうでもいい、商業ギルドと、国の信用を得ることが最優先なのだ、その為にできるのは国営事業の活性化、その為に情報収集を一国に絞っていたのが悪かった、私が唯たちの王国脱出を知ったのはそれから3日後の事になってしまった。

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次回には商業王国に進出します

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