MHJK
大月クマ
力が欲しい!
――力が欲しいか?
突然、
つい数ヶ月ほど前まで、ごく普通の高校2年生だった。
(この状況を変えられるのなら――)
目の前の状況――。
街は瓦礫と化し、幼馴染みの五十嵐夏海は倒れ込んでいる。しかも、異様な格好、赤いボディースーツを纏い、銀の鎧を着た彼女。この数ヶ月、この街の異変を対峙して、活躍した
そして、見上げれば、三角形の針を全身に纏った巨大なトカゲ怪獣が仁王立ちをしている。
これまで彼女が対峙してきたのは、人間と変わらない大きさの宇宙犯罪者であった。
この年末に現れた敵は、あきらかに巨大でおぞましい物であった。
(勝てるはずがない!)
40メートルもある怪物には絶対に無理だ。
これまで宇宙犯罪者を、必殺の一刀両断してきたエネルギーソードも刃が立たない。
――もう一度聞こう、地球の少年よ。力が欲しいか?
「ああ、欲しい! 夏海ちゃんを助けるためにも!」
彼はこれ以上、考える事はしなかった。
高校2年生、武田卓は大声で宣言したのだ。
(ボクだってやってやる! これまで宇宙人の思惑で働かされた夏海ちゃんを助けためにも!!)
――キミの勇気を受け取った。共に戦おう!
少年の頭の中に、そう声が響く。
するとどうだろう。
銀色の光は周りを煌めかせ、視界を奪っていった――
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