背景、異世界より哀を込めて
南瓜の王冠
知らない山
俺の名前は
知り合いからはまーさんと呼ばれている、極めて普通の高校生。昨日も普通に高校に行く準備をしていたし、家で寝た。はず。
ここ何処⁇
少なくても、こんな山の中で熟睡してない。
とりあえず確認
体は普通に動く。
痛みもないし。
違和感もない。
健康である。良い事だ。
可能性としては誘拐されたんだろうが…
される理由が思い当たらない。
服は…
えぇ?
何か、ファンタジーものにありがちなTHE村人の服って感じである。
下着は、良かったトランクスだ。
俺は唖然としながら周りを見渡す。
木である。
前を見ても後ろみても。
左右を確認しても。
一面びっしりの木。
如何すんだよ。
現実を嘆いていると急に奇妙な鳴き声が聞こえた。
しょうがなく声のした方…後ろを向いてみると
兎が居た。
可愛い。
一瞬余りの真ん丸さにあれ?兎となったが見る限り多分兎である。
引くほど丸くて、鈍色をしている以外は普通に兎。
長い垂れ耳に、つぶらな赤い目、足は真ん丸な毛玉と貸してて見えない。
急に兎が震える。
衝撃波のような音とともに、地面が爆ぜ兎が真横にいた。
はい?
如何考えても死ぬ気で逃げるべきなのだが、何故か敵意が無いのが分かるし、兎は俺の足にすりすりしてる。
可愛い。
…今更ながらに気づいた、ここって異世界なのでは?
……
何かそれっぽい事が無かったか考える。
そういえば昨日変な夢を見た事を思い出す。
暗闇の中で異世界転移ボーナスだとかステータスだとかを設定してた気がする。
確か…
転移特典として精神安定と健康と言語翻訳が付いて。
転移だから種族は固定だっけ?
年齢もそのまんまだったはず。
スキルを五つ選べるらしいから、夢だと思ってゲーム感覚で選んだ…はず。
えっと…
折角だから魔物使いビルドにしたんだったかな?
よくある従魔術とかがなかったから、スキルの組み合わせで魔物使い風にしたんだよね。
選んだのは…
契約術と
召喚術と
錬金術と
魔性と
を選択したはず。
それとポイント?を合計250一つにつき最大100でふれるらしいから。
魔性と
錬金術に20
召喚術と契約術に15ずつだったと思う。
最後に選んだ場所に応じたギフトを一つ貰えるらしいから。
折角なので人が誰もいなくて魔物が一番多く強い場所を選んだはず…
ギフトは…
思い出したからかギフトとスキルの使い方がわかった。
なるほど…それにしても。
これ、もしかして俺の自業自得か…
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