鍵②

まだ次男くんが小学生のときのお話です。


しまこは旗振り当番でした。


「ねえねえ、いっしょに家出ようよ」


「やだ。そんなに早く行きたくない」


「でも、鍵かけて行かなきゃいけないよ。出来るの?」


「出来る出来る!」





旗振り当番を終えて、しまこは家に帰りました。


想像通り、施錠はしてありませんでした。



次男くんは、小学校のころ、このように「鍵をかけて家を出る」ということが出来ない子でした。

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