忘れ物大魔王

忘れ物大魔王の次男は、帰って来てすぐ、笑顔で言いました。


「オレ見て、何か気づかない? ほら、何も持ってないでしょ?」


そう。

彼はまた、電車の中に鞄を忘れて来たのです。

でも、彼は謎の超ポジティブシンキングで言いました。


「でも、オレ、すぐ駅員さんに言いに行ったんだよ? すごくない? 神だよねっ」




忘れ物係に電話をしたのはあなたではなくて、親です。

わたしが電話をすると(女性だから?)横柄な態度に出られてムカつくので、夫にかけ(続け)てもらいました。

今回は、名前と電話番号を書いたキーホルダーをつけていたので、早く見つかりました。

よかった。


片道一時間半かけて県外の駅に取りに行ったのはわたしです。

(学校帰りだと時間が間に合わないので、わたしが行ったのです。腐るから早く手元に欲しかったし。)


三千円かかりました。



ちなみに、三回目です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る