しまこの昔話④(ハンドボール投げ)
体力測定で、ハンドボール投げがありました。
高校生のときハンドボール投げをして、計測の線の結構手間にぽとんと落ちました。
二回投げましたが、二回とも計測の線のずっと手前です。
「もう一回やっていいぞ」
先生が気の毒がって言いました。
「いいえ、いいでーす」
しまこは投げませんでした。
だって、もう一回投げても変わらない確信があったから。
*
「て、ことがあってさー!!」
しまこは鼻息荒く、長男と次男に言いました。
「くさ」(次男)
「じゃあさ、何メートルだったの?」(長男)
「わかんない。……一桁?」(しまこ)
「くさ」(次男)
「それって、自慢?」(長男)
「うん!!!」(しまこ)
しまこは胸を張りました。
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