現代の宮本武蔵たち V.1.1

@MasatoHiraguri

第1話 「宮本武蔵」とは何か

  単なる斬り合い・殺し合いを、地水火風空の5つの次元と、地の巻11、水の巻36、火の巻27、風の巻9、そして空の巻1、計89のフェイズに分類・整理し、批判的に追求(哲学)した。

更に、独行道21箇条、理性の鍛錬についての9箇条という、いわば「五輪書」を実践するうえでの「取扱説明書」まで書き残してくれた。

  「五輪書」及び「独行道30箇条」とは、ドイツの哲学者カント著「実践理性批判」と「純粋理性批判」に比肩する日本版「純粋理性批判・実践理性批判」であり、それ以上にこの書は、哲学(思考)と現実という二大世界(要素)を、どう正しく運用するか、ということを私たちに教えてくれています。

  「独行道30箇条」とは、地水火風空5巻を運用する為のOS(operating system)の役割と考えてもいいかもしれません。


オペレーティング‐システム【operating system】

  コンピューターで、利用者とハードウェアの間にあって、利用者がコンピューター‐システムをできるだけ容易に使うことができるようにするための基本的なソフトウェア。OS


  宮本武蔵という男は「理性で戦い・理性を磨き」という、実践と思考・思考と実戦のサイクルを繰り返しながら60年の生涯を生き抜いた人間であり、人間というものは、行動だけ或いは思考だけでは本物の人間にはなれないということを、実際に彼が本物の人間として存在することで、この命題を証明してくれたのです。

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