第10話「夜驚症」

 夢を見ている。あの日以来、もう何度も見ている夢だ。夢の自覚があるとその内容をコントロールできるだなんて言うが、そんなことできた試しは一度もない。何度もこの夢を見て、そして毎回同じ結末に辿り着く。ベルトコンベアーに乗せられて運ばれる荷物のように。僕は何もできずに、ただ事態が進んで行くのを眺めるしかないのだ。

 会議室のような場所に僕は座らされている。机を挟んだ正面には、出目金のような顔をした中年の男と、ミーアキャットのような細長い男。あの日連れて来られた警察署は、この世界の悪意を集約したような空気が充満していた。

 僕は彼らに全てを話す。逢野のこと。逢野の父親のこと。この数日間のこと。何故だかはわからない。誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。僕一人の小さな身体では、あの夏を抱えきることはできなかったのだ。

 僕が話している間、出目金はずっと苦虫を噛み潰したような顔をしていた。ミーアキャットは顔色を一つも変えることなく、能面が張り付いたように一点を見つめている。嫌な緊張感に包まれる中、僕は必死で口を動かした。途切れ途切れになりながらも、言葉を一つ一つ紡いで。そうして粗方あらかた話し終えると、出目金がミーアキャットに向けて何が耳打ちし始めた。その声は耳打ちというにはあまりにも大きく、その無神経な声は僕の耳にも入ってくる。

「リアリティがねぇんだよなぁ……」

 意味がわからなかった。この男は何を言っているのだろうと僕は絶句する。困惑する僕を置いていくかのように出目金は、「いかにも中坊の妄想や」と続けている。それはもう明らかに耳打ちの体をなしていなかった。

 リアリティがない? じゃあなんなんだよ。この七日間はなんだったんだよ。嘘だって言うのか? 幻だって言うのか? ずっと苦しんでた逢野は? 全部嘘だって言うのか? そんな事実はなかったんだって。じゃあいいよ。それでいいよ。そうしてくれよ。本当に全部、嘘ならどれだけ良かったか。でも、違うじゃないか。確かに全てが唐突だった。全てが無茶苦茶だった。それでも全部、どうしようもないくらい現実だったじゃないか——。

 気づくと僕の身体は浮かびあっていた。親指を包むように握った拳が、出目金の顔に振り下ろされる。

 リアリティとかじゃないんだ。そんなものが、あろうがなかろうが知ったことじゃない。これはリアルなんだよ。ずっと苦しんでた逢野も、僕の目の前で泣いていた逢野も、全部現実なんだ。現実的かどうかなんて知らない。でも現実なんだ。どうしようもなく、現実なんだ。その苦しみまで否定されたら——。

「僕らはどこに行けばいいんだ」


 *


 名前を呼ばれた気がした。匂坂、匂坂と誰かの声が遠くの方で聞こえたのだ。その声に導かれるように、僕は薄ぼんやりと目を開ける。そこには鬼のような顔をした男が立っていた。これは見たことのない夢だ。そう思いながら僕はまた目を閉じる。すると、今度ははっきりとした声でその鬼が「起きろ!」と声を荒げているのがわかった。

「おはようございます」

 何故かそう口をついて出ていた。辺りが騒つく音が聞こえる。鬼は僕の顔を一瞥して小さく息を吐くと、呆れるような顔つきで僕から離れていった。

「お前ら、静かにしろ」

 鬼がそう言うと、ヒソヒソと聞こえていた話し声が収まっていった。

 そこで僕はようやく状況を理解する。ここは教室だ。僕は今教室にいる。

「目が覚めたらそこは逢野昭が逢野喜八おおのきはちを殺す二日前だ」

 魔女のその言葉を思い出す。なるほど。どうやら魔女の力は本物だったらしい。確かに魔女の言った通りだ。

 目を覚ましたら僕は、七年前に通っていた中学校の教室で古典の授業を受けていた。これは紛れもなくタイムリープだ。あの夏に戻って来た。その事実に心臓が逸る。

 しかしそれと同時に一つ、疑問が頭を駆け巡る。目を覚ましたら過去に戻っている。まあ、タイムリープの手法としてはよくあるものだろう。それはいい。しかし、普通それは朝に家で目覚めるケースを想定したものではないだろうか。昼前の教室で、居眠りをしている状況から始まるタイムリープというのはなかなかに酷なものだ。そもそも僕は学生時代、居眠りをすることなんてほとんどなかった。心なしか、クラスメイトたちの目が好奇に光っている気がする。今、僕は明らかにガラでもないことをしてしまったのだ。

 ただの推測にすぎないが、この状況には何か意図的なものを感じた。もちろん、魔女の魔法というのが、こういった仕様になっているのかもしれない。しかし、あの魔女の態度を思うと、故意と考えた方が納得がいくのだ。この様子をどこかで見てケタケタと笑っている姿が、細部まで鮮明に想像できた。

 まあ、なんだっていいさ。僕は戻って来た。この七年間、片時も忘れたことはなかったこの夏に。それだけで十分だ。

 僕は一刻も早く逢野の存在を確かめたかった。逢野昭の存在を今すぐこの目に認めたい。今の僕にあるのはただそれだけ。そうして七年ぶりの中学校の授業は特に感慨などもなく、時計の針と睨めっこをしているうちに過ぎていった。


 その日は終業式前日ということで短縮授業になっていたようで、古典の授業が終わるとクラスメイトたちは一斉に帰り支度を始めた。鬼、もとい担任の磯崎いそざきは、黒板に描かれた「炎に包まれる平清盛」の絵を消しながら、明日の予定を書き出している。「あつち死に」と言うらしい。跳ねるように身悶えた清盛の死に方のことだ。何も本当に炎で燃え包まれて死んだわけじゃない。要は熱病のことで、あまりの高熱にうなされ、のた打ち回りながら死んだことを、文学的に表現した結果が、「身体から黒煙が渦巻いた」とか、「浸からせた水があっという間にお湯になってしまった」ということなのだという。

 清盛の遺言は「供養などは要らないから、宿敵頼朝の首を墓前に供えろ」だったと、磯崎は話していた。当時の価値観では、人間を縛る様々なものから解放される解脱こそが人々の本懐であったにも関わらず、自分の死後、現世で起きることまで気にしているように、清盛が現世への執着を捨てられなかったのは、往生が理想だと理解しながらも、そう簡単に割り切って死を選ぶことができないどうしようもなさこそが、人間の真実の姿であるという新しい価値観を提示しているのだと。あのゴロツキみたいな顔を紅潮させて、なんとも楽しそうに話していた。明らかに中学校で学ぶ範囲を逸脱した話だと思うが、自分の好きな分野のことになると口が緩むというのは、教師という職業にピタリと適した特性なのだろう。しかし、消されていく絵をぼんやりと眺めていると、なかなかユーモラスな絵を描くなと感じ入るものがある。その凶悪な風貌からは到底想像できない。当時の僕はあまり気にしていなかったのだろうが、こうして改めて体験すると奇怪なアンバランスさだ。


 そうして帰りのホームルームは瞬く間に終わり、僕は足早に逢野のいる隣のクラスへと向かった。逢野のクラスはまだホームルームを行っていて、担任の教師が何やら話をしている。確か英語教師だっただろうか。ウチの鬼とは違って、若くて綺麗な女性だ。僕はキョロキョロと目を動かして、扉の隙間からクラス中を見渡す。

 窓際の一番後ろの席。そこに逢野昭はいた。退屈そうに窓の外へ向けた顔を頬杖で支えている。僕は瞬きをして、何度も確認するようにその姿を目に映した。逢野昭が生きている。今、僕の目の前に逢野昭が確かに生きている。この時僕はもう一度確信をした。僕は戻って来た。あの夏はもうすぐそこにあるのだ。心臓が胸の中で鳥のように大きく羽撃いているのがはっきりとわかる。

 ホームルームが終わると、逢野は即座に立ち上がった。逢野昭が動いている。目が吸い込まれそうになった。片時も忘れたことはなかったその姿そのままで逢野昭が歩いている。目に焼き付けようというくらいじっとその佇まいを見つめていると、扉に近づいて来た逢野と視線が重なった。逢野がぴたりと足を止める。そうして驚いたように目を見開くと、まるで見間違いだとでも言うように何度か目を擦ってこちらに視線をやった。眼球を頭の中に押し込んでいるのかと思うほどの勢いだ。普通その反応は僕がやるものだろうと思わず笑みが溢れる。僕の反応にまた驚きながらも、逢野はこちらの言葉を待つように様子を伺っていた。僕は僕で何を言ったものかと言葉に詰まり、不思議な沈黙が漂う。そうしている間に他の生徒たちが出てきて、逢野が僕の前へと押し出された。再度合致した答えを待つような視線に耐えられなくなった僕の口をついて出たのは、結局こんなありきたりな言葉だった。

「一緒に帰らない?」


 *


 ほんの数年前——僕にとっては十年近く前だが——までは、わざわざ約束したり誘ったりしなくとも、当たり前のように一緒に下校していたのに、いつの間にかそれは、どんな言葉を紡いでも不自然に感じられることになってしまったのだなと、隣で歩く逢野の不審げな顔付きをが身に染みる。この時間はもう当たり前では無くなってしまったのだ。その事実が真綿が首を絞めるように精神を削り取っていく。学校を出てからもう五分ほど歩いているというのに、僕らの口は話題を探して彷徨うばかりだった。

 逢野が父親を殺すのを止める。そのために僕が取るべき行動を考え、僕は一つの結論にたどり着いた。二日後のそれをただ防ぐだけならば、それほど難しいことでもないのかもしれない。ただ逢野と父親を引き離せばいい。それでとりあえずは、殺人という行為を起こすことは物理的に不可能になる。だが、それは根本的な解決とは言えないだろう。その場では殺人を止めることができたとしても、結局逢野が苦しみ続ける限り事件が起きるのを先延ばしにしているだけだ。だから結局全てを解決するには、これしかないのだろうと思う。逢野への虐待を止める。それと向き合わなければ、この問題が解決することはないのだ。もちろん簡単なことではない。この中学生の身体で一体何ができるのか。皆目見当もつかない。そもそも成長した僕だって身体だけ大きくなって、中身は何も変わってないんだ。それが身体まで中学生に元通りなのだから、心許ないことこの上ない。それでもやるしかないだろう。もう蝉の声にさいなまれる人生はごめんだ。今度こそ僕は逢野を見つけ出す。

 そのためにはまず、逢野に全てを打ち明けてもいいと思って貰えるように、信頼を勝ち取らなければならないと思った。だからこうして、何か手立てを見つけようと肩を並べて歩いてるわけだが、僕らの信頼関係はあまりにも遠くに置いてきてしまっているようだ。そうして吐き出す言葉に苦悶した結果、僕の口から出たのは、自分でも呆れ果ててしまうような台詞だった。 

「『うるさい』ってさ、『五月蝿い』じゃなくて『八月蝉い』にするべきだと思うんだよ」

 逢野は放心状態とでも言うように、きょとんとした顔を作っている。やはり僕は、七年前から何一つ成長していないようだった。

「蠅なんかより蝉の方がよっぽどうるさいでしょ?」

 何か言い訳をするように話を続ける。焦りがそのまま言葉となって出て行った。弾丸の込められていないマシンガンのようだと、いつぞやの車内を思い出す。

 逢野は一瞬下を向いて小刻みに震えると、不意に空をつくように上を向いて声を立てるように笑い出した。空気を切り裂くような逢野の声が響く。今度は僕は呆然とする番だった。

「匂坂って頭いいのにばかだよね」

 声を震わせながら逢野がこちらを見る。

「僕は頭いいつもりも、馬鹿なつもりもないけど」

「ばかだよ、ばか。蝿がどうとか蝉がどうとか、そんなの大真面目に考えてるの匂坂だけだって」

 逢野はそう言うと、今度は笑い涙を拭くように目を擦った。そんな逢野を見ていると、なんだか僕も可笑しくなってしまう。そうしてまた視線がぶつかると、僕らは顔を見合わせて笑い合った。

 そうして僕達はしばらく歩きながら、いろんな話をした。逢野はずっと面白そうに笑っている。父親から暴力を振るわれているとは微塵も思えないような笑顔で。

 僕はあの夏の公園で過ごした夜を思い出していた。高崎の公園で明かしたあの夜を。あの時もこんな風に二人で笑い合って、そして……。だけどもう僕は、この時間がずっと続けばいいなんて思わない。進まなきゃいけないのだ。乗り越えられるような簡単な問題じゃないかもしれない。それでも、僕らは前に進まなければならないのだ。乗り越えられないのなら、引きずってでも進んで行くしかない。僕はそのために戻って来たのだから。


「匂坂さ、何が悩みでもあるの?」

 僕の意気込みとは裏腹に、そう訊ねてきたのは逢野の方だった。僕は虚を突かれたように黙りこくってしまう。悩みでもあるの? それは僕の台詞だ。僕が逢野にかけなきゃいけない言葉だ。僕はこんな言葉一つ吐くのも苦心しているというのに、逢野はいとも簡単にすり抜けてくる。

「さっき教室から出たら匂坂がいて、本当にびっくりしたんだよ。こうやって話すのもすごい久しぶりな気がするし。だから、何かあったのかなって」

 言葉に窮している僕を見て、逢野がそう話を続ける。

「ないよ。悩みなんて。ただ久しぶりに、会いたかっただけ」

 嘘ではない。久しぶりに会いたかった。それは事実だ。ずっと、ずっと会いたかった。

「何それ。告白?」

 逢野は揶揄うように笑っている。

「違うよ」

「なんだ。残念」

「そっちこそないの? なんか悩んでること」

 僕は振り絞るように声を出した。

「えー、わたしもないよ」と逢野は即答して、張り付いたような笑顔を作った。

 嘘だ。そう叫びたかった。嘘に決まってる。そんなわけないじゃないか。ずっと、ずっと苦しんできたんだろ? そう声を張り上げたい。誰かに報せるように。苦しんでいる逢野昭が、今ここにいると。

 だけど、それが言葉になることはなかった。

「強いて言うなら、幼馴染が思わせぶりで困るってことかな」

 逢野が悪戯っぽく笑う。僕は引きったような笑顔で返すことしかできなかった。

「じゃあ、わたしこっちだから」

 しばらく歩いた先の分かれ道で逢野がそう口にする。

「匂坂が久しぶりに話しかけてくれてさ、結構嬉しかったよわたしは」

 そう言って手を振ると、逢野は背を向けて進み出した。

 待ってくれ。その五文字が頭の中をこだまする。このあと逢野はどうなるのだろう。あの家に帰って、その小さな身体で身に余る暴力を受け止めて。そんな場所へ向かって行く逢野を、僕は黙って見ていることしかできないのか。何をしてるんだ僕は。何をしてたんだ僕は。今すぐ逢野の手を引いて走り出したかった。だめだ。冷静になれ。そうやって失敗したんだ僕は。逢野の気持ちに耳を傾けないで、自分勝手に連れ出して。蝉の声が頭の中を塗り潰す。

「逢野!」

 今にも動き出しそうな身体を必死で抑えて、僕は代わりに声を震わせた。逢野が驚いたように振り向く。

「明日、時間ある?」

 口から絞り出されたのは、今まで何度も交わしてきたような、そんななんてことない言葉。だけどそれが、今の僕が精一杯だった。


 *


「結構いい町じゃん」

 その軽やかな声は、不意に耳を刺した。あの家へ帰っていく逢野を見す見すと見送った後、鉛のような無力感に押し潰され、しばらく呆然と佇んでいだ僕の耳には、より一層軽快に。

「もう君と会うことはないんだって勝手に思ってたんだけど」と僕は振り向く。

 そこにはやはり想像通りの表情を浮かべた魔女が辺りを見渡していた。

「そんな寂しいこと言わないでよ」と魔女はあのケタケタという笑い声を響かせる。

「君がそういう空気を醸し出してたんだ」

 タイムリープに送り出す瞬間の魔女は、いかにも今生の別れだとでも言うような雰囲気だったはずだ。まさか数時間足らずで再会するとは、夢にも思ってもいなかった。

「そんなことないよ。ほら、私は君を見守らなきゃいけないでしょ?」

「見守るじゃなくて、面白がるの間違いだろ?」

「冷たいなぁ匂坂くんは。傷ついちゃうよ」

 心が全くこもっていない調子で魔女が目頭を押さえて見せた。

「それで、何の用? 何もできない僕を嗤いに来たのか?」

「だから違うよ。そんな悪辣非道あくらつひどうな魔女に見えないでしょ?」

 見えるか見えないかで言えば、その女子高生のような見た目では見えないし、ケタケタという笑い声を響かせる態度では見える。

「ちょっと困ってるみたいだからさ、手助けしてあげようと思って」

「嬉しいでしょ?」とでも言いたげな魔女の顔に、思わず「手助け?」と反射的に声が出ていた。

 魔女の超常的な力を貸してくれるならもちろんありがたいが、きっとこの魔女はそういうことはしないだろうと僕は勝手に考えていた。面白いものが見たいと言っていた魔女は、恐らくタイムリープ以外の特別な何かを助力してはくれないだろうと。

「そうだね。さっきも言った通り私は、時計の針を巻き戻してあげることしかできない」

 心を読むかのような魔女の物言いにはすっかり慣れてしまったようで、もう特に驚きも覚えない。この魔女の前では、必死に壁を作ったとしても何の意味もないのだと既に理解している。逢野のように壁をすり抜けるわけでも、あの人のように壁を剥がしていくのでもなく、きっとこの魔女は初めから、全てを見下ろすように遥か上空でケタケタ笑っているのだから。

「でも匂坂くんが元気ないみたいだからさ、ちょっと励ましてあげるくらいはしてあげてもいいかなって思ってね」

 思った側からこの上から目線だ。僕が考えているよりもっと上にいるのかもしれない。いや、僕の心を読んでこれを言っているのだとしたら、むしろサービス精神旺盛と捉えるべきなのだろうか。

 そうして魔女は「だからさ、匂坂くん」と、改まるかのように背筋を伸ばし、手をこちらに伸ばした。舞踏会の誘い文句とでもいうような、どこまで芝居がかった態度だ。

「デートしてあげるよ」

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