セカライ2nd(TOKYO)に行ってきたよレポ

なのさP

前編(入場~ライブ鑑賞)

 2023年1月9日、世の中は成人の日として祝日となっており、月曜日ながら交通機関はかなり混雑していた。夢の国やアウトレットモールを繋ぐJR京葉線も例外ではない。そんなJR京葉線に乗り込んで、私は「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 2nd -Will-」に参加すべく幕張メッセを目指した。もうここ数年は海浜幕張を訪れる理由が幕張メッセ一択になりつつある。もはや勝手知ったる改札を通り抜け、いつもの歩道橋を上り、9~11ホールを目指した。ん?

 歩道橋の分かれ道で一度足を止めた。そう、今回のセカライはマジカルミライの会場でお馴染み9~11ホールではなく、7~8ホールが会場なのである。そのためいつもはほとんど行くことのない1~8ホールのある区画に向かう必要があったのだ。慣れ親しんだ道を曲がり、未知の区画におぼつかない足取りで歩いて行った。

 バスロータリーのそばにある階段を上がり、メインのロビーに入るとセカライの看板が設置されており、ファンも姿も多く見られるようになった。まずは事前物販の取り寄せを確保するべく8ホールの物販・展示のエリアに向かった。ホールに入って驚いたのは、物販待機列の長さである。これはお目当てのグッズを現地で確保するのは難しいだろうな…と思いつつ私は事前受け取りのコーナーに向かった。

 今回のセカライでは、事前にネットで注文したグッズを当日の会場で受け取るという方法が選択できるようになっていた。行きの荷物を減らしつつ、かつ当日売り切れの心配がいらない優秀なサービスである。私はこのサービスでペンライトとラバーバンドを確保した。

 グッズを無事に確保したはいいが、開場時刻まで時間があるので、アニメイトカフェのブースで腹ごしらえをすることにした。すでにアイシングクッキーが完売しているんですけどこれどうなっているんですか。とりあえずホットドッグを注文。並んでいる間に結構時間を取られたので、食べている間に開場時刻になった。

 ライブエリアに入場すると、そこには6ユニットのモチーフで彩られたステージが圧倒的な存在感を発揮していた。私はS席での参加になったが、運よく中央ブロックの比較的前側の座席を確保することができ、ステージが良く見える位置取りとなった。

 さてここからはライブの内容に話題を移していきたい。1stのときと同様に、ユニットごとに話を区切りつつ進めていきたいので、必ずしもセットリストの順番とは一致しないことをお許しいただきたい。また、幕張公演のネタバレにもあたるため、避けたい方は大至急ブラウザバックしてほしい。ではでは。






Leo/need

 トップバッターを務めたのは我らがガールズバンド、Leo/needだった。1曲目に『STAGE OF SEKAI』を披露し会場を大いに沸かせた。煌びやかなステージで演奏する彼らは、1stのときよりもグッと成長したように見え、思わずこちら側もグッと涙が流れてきた。「全力で歌を届けよう」という一歌ちゃんの歌詞がリアルライブになったことでより一層強いメッセージとなって観客席に届いていたように感じる。2曲目にはなんとジミーサムPの名曲『Calc.』を演奏。完全に古参ミクファンを泣かせにきている。一歌ちゃんとミクが向かい合ってギターを演奏する姿には、言語化困難な感動があった。

 後半戦では最後のトリを務め、『ヒバナ』と『ステラ』を披露した。演奏もさることながら、後半戦はステージの演出も気合が入っており、『ステラ』ではプロのアリーナライブさながらのライティングで演奏を盛り上げた。光で一瞬メンバーが見えなくなる演出など、これまでのライブでは見られなかった演出もあり、見ていて興奮した。


MORE MORE JUMP!

 前半戦2番手にはモモジャンが駆け付けた。まず一発目に『モア!ジャンプ!モア!』を披露。ついに声出し解禁となったライブ会場にファンのコールが響き渡る様子は、「まさにアイドルのステージ!」という盛り上がりであった。いやもう愛莉さんほんま好き…。続いて演奏されたのは『ヴァンパイア』であった。マジカルミライでも演奏されたキャッチ―な楽曲は、セカライの会場も大いに沸かせた。

 後半戦でも2番手で登壇。開始早々に『天使のクローバー』をかます凄まじさである。ここでみのり推しの私は消し飛んだ。ステージには間違いなく花里みのりという天使がいた。いたのだ。声出し解禁もあり、ついに「全身全霊MORE MORE JUMP!!!!」を絶叫することができ感無量である。『天使のクローバー』に続いて演奏されたのは『心予報』。個人的にはかなりサプライズな選曲であったが、会場がなんだか甘い香りで満たされたような気がした。


Vivid BAD SQUAD

 前半戦3番手にはビビバスが登壇。名曲『シネマ』から始まった。原曲よりも存在感のあるギターアレンジが大変好きです。1stでも演奏された楽曲だが、彰人をはじめ男性陣がカッコよすぎる。最高である。2曲目には『ECHO』を披露。英語曲であり、かつ間奏も長い曲だが、そこはビビバス。ダンスパフォーマンスと激しいレーザーの演出で会場をライブハウスさながらに盛り上げた。思わず「すげえ…」とつぶやいた一曲だった。

 後半戦でも3番手で登場。jon-YAKITORY書き下ろしの『街』を披露した。杏ちゃんの歌声に完全にやられきった。「この街はいつもここに 刻みこんでいく」という言葉通り、この会場にビビバスの全てを刻み込んでいったと感じる。そして『DAYBREAK FRONTLINE』である。年末にIAライブで本家を浴びていたが、ビビバス版は彼らの強い意志を感じるもので、本家とはまた違った感動があった。そしてぶち上がった。


ワンダーランズ×ショウタイム

 前半戦4番手を務めたのは我らが劇団ワンダショ。ペガサス団への入団試験というショウを披露するという彼ららしい舞台でまず披露されたのは『トンデモワンダーズ』だった。フェニランでのストーリーを思い出して泣いてしまった。彼らの努力がこのステージに繋がっているのだなあと思ったらマジでヤバかった(語彙力)。2曲目には『踊れオーケストラ』を披露。まさにショー!という選曲で、見ている側も演劇を見ているような満足感があった。

 後半戦ではユニット1番手でステージに上がった。人気曲『テレキャスタービーボーイ』を披露。セカライ1stやマジカルミライでも演奏されている人気曲のため、ペンライトの振りのキレが全員高かった気がする。最後の一曲には『にっこり^^調査隊のテーマ』が披露された。幕張メッセでパンツを忘れる男、天馬司。ワンダショらしく笑顔でエンディングを迎えた最高の選曲であった。ブラボー!


25時、ナイトコードで。

 前半戦の最後を飾ったのはニーゴであった。まず『悔やむと書いてミライ』で会場を沸かせた。訴えるように歌う5人の姿は何度見ても惹かれる不思議な魅力がある。2曲目には『フォニイ』を披露。CeVIOの曲も演奏されるのはセカライならではの選曲である。元々の曲調もあり会場は超ハイテンションに。手拍子やコールなどノリやすい用紙が多かったこともファンを狂わせた。

 後半戦では4番手で登場。『ビターチョコデコレーション』で会場の雰囲気を一気に変えた。この前がビビバスの『DAYBREAK~』だったこともあり、その変動幅が激しい。最後の1曲では『ロウワー』を披露。ニゴMEIKOさん2回目の登場である。ライブバンドにアレンジされた『ロウワー』は非常にベース感が強く、かつてないほど迫力のあるニーゴのパフォーマンスを堪能することができた。


VIRTUAL SINGER

 今回もバーチャルシンガー6人が「歌いたくなっちゃった!」と言わんばかりに乱入。後半戦の1発目に『千本桜』を披露した。前回と同じ選曲となったが、超有名楽曲ということもあり会場を大いに盛り上げた。10年以上前の曲らしいが、今もなお強く愛されていることを実感した。


アンコール

 アンコール1曲目にはバーチャルシンガー6人が『群青讃歌』を披露。この6人がこの選曲をしてくるとは思わず、サプライズな形となった。バーチャルシンガーたちが歌うことで、セカイverとは異なり、一種の「贈る言葉」のような意味合いが強くなったような気がする。セカイの皆への応援歌のように、優しく歌声が響いた。

 アンコール2曲目、このライブの最後の曲には『Journey』が各ユニットのリーダーとミクによって披露された。最後の1曲ながら、盛り上がるアップテンポな楽曲であり、会場は熱気に包まれた。前向きに未来に突き進んでいくという彼らの強い意思を感じる最高の時間であった。


 以上全23曲で構成されたライブであった。1stのときよりも演出がより進歩しており、またステージに上がったキャラクターたちの成長を感じる最高のライブであったと感じる。

 また、某感染症の影響でライブ中の声出しは禁止され、セカライ1stは観客席も半分にする厳格な対策の中行われてきたが、今回の2ndではその規制が緩和され、少しずつだがこれまでのスタイルをセカライでも取り入れることができるのではないかと感じさせてくれた。プロセカとセカライのさらなる成長に期待したい。

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