兄が読むだけの百物語【長山コハル×藤本タツキの読了本レビュー】

長山春子

第一語 兄が読むだけの百物語【僕が死ぬだけの百物語①】


『小春日和』

~第一幕「兄が読むだけの百物語」の巻~


ハルコ

「小春漫画日和、略して~…」

ツキタ&ハルコ

『小春日和、第一幕「兄が読むだけの百物語」の巻!(カカン!)』

※ホーホケキョの鳴き声♪


ツキタ「いやーこの漫画おもしれーや!」

ハルコ「どしたの、にーちゃん?」

ツキタ「おうおう妹よ、今回紹介するオススメのやつはこれだ!どん!『僕が死ぬだけの百物語』!」

ハルコ「『僕が死ぬだけの百物語』~?これ友達におすすめしたら引くやつだね」

ツキタ「引かないでくれ妹よ、これは主人公の男の子が怖い話を百個してから最終的に◼️◼️する設定の漫画だ、お兄ちゃんおすすめだぞ!読め!」

ハルコ「あい、わかった、あと兄、ネタバレやめろ」

ツキタ「つい興奮して、すまんハルコ!」

ハルコ「問題ない、記憶から消してから読む、ついでに兄も消す」

ツキタ「◼️◼️◼️~!(消去済み)」

一時間後…

ハルコ「ふむふむ、読みおわった~、もういいよお兄ちゃん」

ツキタ「はっ!?い、生きてる…それよりもう読んだのかハルコ、早すぎじゃないのか?ちゃんと内容を読んでないと解説できないぞ?絵だけチラッと見ただけじゃないのか?」

ハルコ「ちっちっち、兄、ハルコ、舐めすぎ」

ツキタ「じゃあ、ちゃんとリスナーさんに紹介できるか?」

ハルコ「ふんっ、これだからおにーちゃんは…」

ツキタ「これってなんだよ?」

ハルコ「ただ他人の作品を紹介するだけなんて誰でもできる、一流の天才漫画家なら本を一冊読んだら、そこから百の物語を生み出せるはず!」(ドン!)

ツキタ「ほ、ほんとかハルコ~?百だぞ?百、お兄ちゃんそんな簡単に百も十も作れないと思うけどなぁ~?」

ハルコ「これを見ておにーちゃん!」(ドドン!)

ツキタ「そ、それは!?」(カッ!)

ハルコ「夕木春央のベストセラー小説、方舟!」

ツキタ「そ、それは去年の年末に、僕が読み終えた、密室内に10人の男女が閉じ込められて、最終的に◼️◼️しか出れない設定の本じゃないか!」

ハルコ「兄、ネタバレやめろ」

ツキタ「つい興奮してスマン!妹よ!しかし、その『方舟』と『僕が死ぬだけの百物語』と一体なんの関係があるんだ?」

ハルコ「まず夕木春央の方舟、この10人のキャラを、お兄ちゃんの描いた漫画のキャラで置き換えます」

ツキタ「ふむふむ…それで?」

ハルコ「そして、山奥の密室の設定を、銭湯の密室の設定に置き換えると…」

ツキタ「置き換えると?」

ハルコ「ハルコ作、ミステリー小説『湯舟』の完成~!」(ドルルル…ジャン!)

ツキタ「え、もうシナリオ書けたの!?」

ハルコ「えっへん!」

ツキタ「ちょっと読ませてくれ、ふむふむ…」


長山ハルコ作『湯舟』

浴衣を盗まれて銭湯から出られなくなった大学銭湯部6人(ツキタ、パー子、アヅマ、長門さん、カーチャ、吉井先生)と長山一家3人(ダイキ、ヨネ、ハルコ)、従弟のヨウタ(秋野万次、秋野凛)、あと妹ハルコの飼ってる虎猫ニカホと長門さんの狼犬ライトも湯浴みをしてるよ

男女10人と2匹は湯桶やタオルを使って脱出を試みるも、湯桶を股間に当てるな!だの、タオルから水滴が落ちる!だの、主に吉井先生が潔癖症で女性陣からドン引きされます、さすがバツイチの吉井先生、母マキコさんと娘天子ちゃんに逃げられただけあります、怒ったパー子は頭突きで先生を気絶させました

持っていた猫のニカホと犬のライトでカモフラージュすれば銭湯から脱出できると思った兄ツキタと元カノの長門さん、しかし、ニカホが妹のとこへ逃げ出しちゃった!?、「じゃあ、さよなら」と別れる悲しい二人…

すると兄ツキタは、銭湯で父が隠し持っていた金色に輝く防水性ダンベルで股間を隠すことに成功、その姿を見て元カノの長門さんと旅館中の女中がきゅん!となりましたとさ、あと吉井先生は教育的指導を怠り減給処分となったそうですが、みんなと楽しい家族旅行で年を越せてよかったです、おわり!


ツキタ「最初の犠牲者は男性で、別れ際の捨て台詞に、防水性のダンベル…確かに夕木春央の方舟っぽいような、そうでもないような」

ハルコ「あと『百物語』っぽい怪異本のシナリオも書いたよ」

ツキタ「なんて早さだ、本当に百も思い付いたのか…ふむふむ、タイトルは『心春物語』か…ん?あれ?知らんキャラばっかり出てきてお兄ちゃんわからん!」

ハルコ「そんなお兄ちゃんに分かりやすく説明するよ、まずお馴染みのあの原作キャラを転生キャラに置き換えるだけ!」


『心春物語』キャラクターイメージ案

ケンジ=長山ツキタ

ナユタ=長山ハルコ

岩井ヒロカズ=長山ダイキ

レゼ=長山ヨネ

ニャンボ=虎猫のニカホ

デンジ=夏目金之助

シベリアン・ハスキー=狼犬のライト

沢渡アカネ=大神月

絵梨=長門さん

クァンシー=カチューシャ

パワー=田口パー子

コベニ=西海アヅマ

アキ=秋野マンジ

姫野=秋野リン

タイヨウ=秋野ヨウタ

吉田ヒロフミ=吉井カズヒロ

マキマ=吉井マキコ

天使の悪魔=吉井天子

岸辺隊長=岸田校長


ツキタ「ふむふむ、それでストーリーの方は?」

ハルコ「その転生キャラに対して、キリスト教の神話要素をクトゥルフモンスターという要素に置き換えると…」


長山ハルコ作『心春物語』

ツキタは漫画家になると誓って、彼女の長門さんにフラれてしまう、本当の彼女と主張する謎の転校生カチューシャさんが転校してきて、偽物の彼女の長門さんと対決したり、さらにツキタと彼女になりたくて、ハルコの体を乗っ取ろうとして大ピンチ!

ハルコは鬼のクトゥルフだから、カチューシャさんの魚のクトゥルフより強いもんね!、だけどヨウタくんの片玉を人質にされてしまって更にピンチ!でもヨウタくんはハルコのためなら片玉を捨てるって、そんなのやだ!

遅れて駆けつけたお兄ちゃん!話を聞くと、昔に長門さんが飼っていたメダカがお兄ちゃんに恋をして、ロシアの女の子に憑依して戻ってきたんだって!お兄ちゃんは漫画家になったら結婚すると告白して、二人はキスをして、誓いの片玉を預けて終わりました、めでたしめでたし

そのあともエピソードごとに、犬、猿、猫に神を名乗るクトゥルフが出てきて、家族同士で戦争に突入!?ハルコとツキタは長山家の平穏を守りきれるのかー!?

つづく


ツキタ「これは人間と怪異の学園恋愛ラノベだから『百物語』じゃなくて、どっちかというと西尾維新の『化物語』じゃないの?」

ハルコ「ふーむ、そーともいう」

ツキタ「『僕が死ぬだけの百物語』は百個の怪談をする形式だぞ?、このエピソードだと全7話だし、やっぱり百個思い付くなんて無理じゃないのか…」

ハルコ「ちっちっち、お兄ちゃんはこれだから…」

ツキタ「な、なんだよ?」

ハルコ「これからこの転生キャラとお兄ちゃんが読んだ本をパロディ化する形式で、この動画を百個出せば『百物語』はできるってこと!」

ツキタ「なるほど、だからこの動画は妹の作った本を『兄が読むだけの百物語』ってタイトルなのか」

ハルコ「そゆこと」

おわり


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