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 どんな漫画を読んでもそれは加藤の自由だからいいんだけど。

 なにかシナジーを生み出せないものか。……そうだ!


「あのさ加藤。三題噺っていうのを知ってるか? 一見はなにも関係がないような三つのお題、または単語を使ってストーリーを考えてみようというものだ」

「それがどうやって漫画の話とつながるの?」

「いい質問だ。それはな、この前の漫画と今読んでる漫画に俺は関連性を見つけることができなかったからだ」

「いちいちそんな関連性なんか考えて読んだりはしないよぅ」

 俺はささっとスマホを取り出すとブラウザで審判メーカーというサイトにアクセスする。

「この審判メーカーでランダムな三つの単語を抽出して試しに三題噺をやってみるか」

「ふぅん? 三つのお題を見てみるだけ見てみようか。難しそうなら違うのに変えたっていいよね」


 サイトのカテゴリからそれっぽいものを選び出す。

 画面のスタートをタップするとテキストボックスがくるくると回り出す。ルーレットみたいに自分で止めて選び出されるタイプだった。


 そして選び出されたお題は

『祭りの提灯』『とうもろこし』『すいか』の三つだった。


「よし出たぞ。一人で考えることもないし一緒に考えるか」

「ふむふむ。祭りの提灯、とうもろこし、すいか、かぁ。何となく夏っぽいかな?」

「お、加藤もそう思ったか。その線は悪くないな。夏と祭りといえば花火大会か盆踊りあたりになるかもな」

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