仮面ゲーム〜all〜

@amens

絢香さんの人生

第1話 絢香

人間ってなんだろう。誰かに使い回される道具?。誰かに傷つけられる玩具?。それとも…。何なのかわからない。人って何?。命って何?。誰も教えてくれない。当たり前だっていう。何。何。何。ねぇ、何。みんな知らないのって言う。知らないよだって。そういう親に生んだもの。はじめは普通だと思ってた。けど違かった。

「ねぇ、お父さん」

「あ。何だ。今は片付けで忙しいんだからあっち行ってなさい。」

「はい。」

ねぇ、こんな人生で救われるのかな。救いってなんだろう。神様ってなんだろう。

こうやって、疑問ができてばっかり。私にも救いとか神様とかあるのかな。

そんな人生でも私には楽しみがある。花の絵を描くことだ。毎日外に行ってきれいな花を描く。それが毎日のルーティーンだ。そして、わからない花があったら記録して後で本屋で買った図鑑で調べる。これが楽しい。美しい花を見ていると心が落ち着くそれはまるで心のもやもやのようなトゲトゲのようなギザギザのようなそうであってなにか違うような。そういう感じのものが消えていく。 家に帰るまでは。ね。

聞こえる。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

私の母は1年前に死んだ。父に殺された。また誰か殺された。人口が減った。

「ただいま。」

返事はない。いつもだ。きっと今、片付けをしている。死体を切って燃やしている。結構時間がかかるのでご飯は一人で食べる。つまらない。こんな人生は嫌だ。逃げたい。けど、逃げたら殺される。それで姉は死んだ。弟を連れて。弟はどっかいった。これが2年前。3年前は兄。4年前はおじいちゃん。5年前はおばあちゃん。1年に一人殺される。しかも同じ3月24日。家には私とイかれた父しかいない。今日は3月20日。あと4日しか無い。逃げたいけど逃げられない。現実逃避したい。けど、無理。これが現実。現実ってなんだろう。またできた。私の命に価値ってあるのかな。価値ってなんだろう。ほらまたできた。寝るときに思うことが2つある。一つは明日どんな絵がかけるか。二つは明日の疑問はなんだろう。こうしてベットで眠る。

今日は目覚めがいい気持ちの日だ。そんな日でも誰か死ぬ。私の目の前で。

父が珍しく早起きしている。

「絢香。お前に話がある。大事な話だよく聞きなさい。」

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