記憶を辿って

@bsy143

第1話

ジリリリリ.

枕元で30分前からなり続けているアラームをやっと止め目を覚ます。朝が来るのが早い。ベッドから出たくない。そう思いながら彼氏の優叶からメッセージが来ているか確認した。美玖は念願だった彼氏ができて4ヶ月を経とうとしていた。

"美玖、おはよう"

"優叶おはよ!いい夢見れた?"

そうメッセージを送ると支度をするために階段を降りた。

カラコンをつけ、まつ毛をガンガンに、お気に入りのリップ、小顔に見えるように顔周りを外巻きに、あくまでもナチュラルで。

いつもと変わらない朝だ。 


そういつもの朝だと思っていた。

優叶からのメッセージを確認しながら私はバス停へ向かった。4.5cmの厚底ローファーに少し曲げたスカート、第一ボタンを開け上からカーディガンを纏う。


2週間ぶりの学校、クラスメイト。楽しみで仕方がなかった。



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