part6〜謎の手紙と調査〜


配信終了後〜女子達の部屋にて〜


「ありがとうございました!宵月さん!」


「いえいえ、僕も喉が渇いていたので、」


俺達はmoon night3期生のタレント及びディレクターの休憩時間に飲み物を届けるべく、地域のスーパーを訪れていた。

ジリジリと身を焼く日差しにため息を吐きながら、とぼとぼと歩く少女に歩幅を合わせる。


「すいません、私が頼まれたのに、荷物持って貰っちゃって......」


「いえ、こういうのは本来ディレクターの役目です。逆に手伝わなかったら、こっちにメンツが立ちませんよ」


そう言って二つの買い物袋を持ち上げ、トボトボと、またホテルまでの道のりを辿った。


玄関前

「なんだこれ?」


気づいたのは僕だった。


基本的にはこのホテルの管理員が何かがあった場合の伝言に使用する部屋ポストに、一枚の紙切れが挟まっていたのである。


「ん?どうかされました?宵月さん」


紅月さんがひょいと買い物袋を下ろすと


「紙切れ?オーナーさんからの伝言でしょうか?」


「さぁ?どうですかね、すいません紅月さん、この紙の内容を確認するので、先にジュースを持ってmoon night3期生組と合流してください。」


俺はそう言って紅月さんを見送るとそっと手紙を開いた。

その手紙の内容に俺は目を見開いた。


「このライブ配信を終了して、クレバートラベルと今後一切関わるな、さもなくば


"貴様らの命はないと思え"」


ホテルの部屋の前、大きなため息を一つ吐いた俺は、スマホを取り出しある人に電話をかけた。


「もしもし?長月蒼です、はいーーーーーーーーーーーー」


「おかえり!遅いよ!紅月ちゃん!」


部屋に入ると、待っていたのはその一言だった。


「すいません.....皆さんの言っていたジュース探すのに手間取っちゃって.....」


紅月さんはそう言ってジュースの入った買い物袋を置くと、財布に挟んでいたメモ用紙を取り出して、読み上げていった。


「司さんは確か、カフェオレ」


「いただくよ、暑い中ご苦労様」


紅月さんからアイスカフェオレを受け取った司先輩はお礼を言うと和室に座りカフェオレに口をつけた。


「えーと、ブラックコーヒー?これは?」


「俺ですね、すいません紅月さん」


小山先輩は立ち上がるとコーヒーを受け取り、近くのソファに腰掛けた。


「岩崎さんはリンゴジュースでしたよね?」


「うん!ありがとう紅月ちゃん!」


座っていたベッドからぴょんと飛んで立ち上がり、紅月さんが差し出したリンゴジュースを受け取ると、再び飛び跳ねながらベッドに戻った。


「宮坂さんはカフェモカですか?」


「ええ、ありがとう、紅月ちゃん」


「いえ」


紅月さんが差し出したカフェモカボトルを受け取った宮坂さんは資料を見ながらタレント陣に言った。


「30分くらい時間があるから、それまでは各自待機で、じゃあ、あとは司さん、お願いします」


そう言って宮坂さんは、ソファに腰掛けた。



さてと、僕には30分の間にやらなければならないことがある。


この手紙の主を探し出し、確保することだ。



「ありがとう、翔兄さん」


「いや、いいさ、それより、手紙を見せてくれ」


俺は手紙を見たあと機を見て三木島社長と翔兄さんに連絡を繋げ、タレントは配信を終えたのち即時撤収となった。


同時に、俺と翔兄さんは捜査に駆り出され、警察と連携し、犯人を追っている。

しかし、俺も最初は思った。


たかが手紙ひとつでなぜここまで警察を動員し、ここまで動くのだろうか?

しかし、それには裏向きの理由があった。


"あの事件"の子供達のうちの一人が関与している疑いがあるからである。


俺は決意を喫して翔兄さんの車に乗り込んだ。


しかし、この時はまだ知らなかった。


後に、あんな大事件に繋がるなんて......


あとがき

皆さんこんにちはReitoです!最近投稿が遅れてしまい申し訳ありません!理由は二つありまして......1つは最近学校生活やバイトが忙しすぎて手が回っておりません!一つはモンハン楽s......(()

なんて茶番はさておき、2日連続で手抜きを書き上げてしまい、作者も反省する限りでございます!

それでは次回予告。


同時に始まった配信と捜査。そこには黒い陰謀が見え隠れしていて!?それに片足を突っ込んでしまった刹那がピンチ!?次回〜不穏と成功〜乞うご期待!それではみなさま次回お会いしましょう!


Good by!

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