SCENE01 夢で逢えたら

 ――――――――――――――――


[Opening]

[SCENE01]

 Scene Player:PC1





GMはにわ :

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[?????]


GMはにわ :

 ――歌声が、聴こえた。



GMはにわ :

 キミが目を開けると、そこは静かな、静かな場所。


 景色は、よく見えない。ただ、音がしなくて、多分――何もいない場所。


 ひとつだけ響いているのは、彼女の声にほかならなかった。




奥津城 夏夜 :

「──ハル?」


 彼女の姿を探す。どんなものより優先する彼女の姿を。



GMはにわ :

 キミの隣。胡坐にギターを乗せてつま弾く声の主が、首を傾けた。


??? :

「――ごめん。起こしちゃったね」


奥津城 夏夜 :

「ん……それはいいんだけど、ここは?」


???:

 前髪が顔に被さるほど髪の長い少女は、聴きなれた声で答えた。


「覚えてない?」



奥津城 夏夜 :

「────、?」


 違和感を、覚える。



??? :

 少女はそっか、と笑ってみせると、手ずさみのようにまたギターをつま弾き始めた。


奥津城 夏夜 :

「ハル……だよね?」


??? :

「うん」


「ハルだよ、カヤ」


 声も、呼びかけも、キミが覚えている通りの響きで。


??? :

「寝起きだもんね。だいじょぶ」


「多分、まだ夢の中なんだよ、カヤは」


「寝ぼけちゃってるんだ。ね?」


奥津城 夏夜 :

「……そう、なのかな」


 おぼろな感覚のまま、彼女の隣りに座って無辺を眺める。


GMはにわ :

 たぶん、外なのだろう。屋上とか、公園とか、そういう開けたところ。


 霧がかかったようで見通せない風景には、やはりキミと少女の他に動くものはなかった。


夢の中のハル :

「カヤはさ」


「言い損ねたコトとか、渡し損ねたまんまになっちゃったモノって、今まであった?」


奥津城 夏夜 :

「あったかな……どうだろう。でも」


「聞きそびれたことは、あったと思う」


夢の中のハル :

「そっか」


「それってさ、今でも聞きたいと思う?」


奥津城 夏夜 :

「あの時ハルは……何を言いたかったんだろう。それが時々、とても気になるんだ」


「今からでも聞けばいいのに、どうしてか、取り返しの付かないことになったような、そんな気がして聞けないでいる」


「何でだろう」


夢の中のハル :

 少女はギターに爪を遊ばせながら、少しだけ黙った。


夢の中のハル :

「なんでだろう、ね」


「……ごめんね、変な夢だね」


奥津城 夏夜 :

「良いんだ。夢なんてそんなものだよ」


 言いながら、おかしなことを言っているな、という気分になる。


夢の中のハル :

「カヤは、あたしに甘いねえ」


 たぶん、何度か聞いた言葉。


奥津城 夏夜 :

「仕方ないんだよ。だって、ハルだから」


夢の中のハル :

「……そっ、かぁ」


「あたしだもん、ね」


 言葉を切ったハル。ギターの音を聞いていると、不意にキミの瞼が重くなる。


奥津城 夏夜 :

「ん……ごめん、眠いや」


夢の中のハル :

「うん。寝てていいよ」


「もうしばらく、歌ってるから」



奥津城 夏夜 :

「うん……ありがとう」


 言ってから、再びハルの顔を確かめようとするけれど、不思議にぼやけてよく見えない。


夢の中のハル :

 髪を揺らして、微笑む仕草がわかった。





GMはにわ :

 それがなんだか、ひどく悲しげだったことも――キミだから、きっと分かった。







 ―――――――――――――――


その頃の雑談タブ


※シーン終わってBGMを切ってから


GMはにわ:

 ぼく「登場侵蝕」

奥津城 夏夜:

 はい


奥津城 夏夜 : 1d10 (1D10) > 2

system : [ 奥津城 夏夜 ] 侵蝕率 : 32 → 34


GMはにわ:

 BGM切った瞬間思い出しましたね

奏音 結愛:

 はっ、まだ覚醒してなかったからだと思ってました……!

 もう覚醒を していた

升武巳:

 もうおーゔぁーどなんだ

奏音 結愛:

 どうして………

奥津城 夏夜:

 ソワッ


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