第7.6話、ダークヒーローの資金原、2
あれはポルシャ兄様に連れられて町の小説屋に行った時のことだ、
なんでもその日兄様が尊敬している作家のサイン会が開かれているんだとか、
この世界の小説はどんなものだろうかと少し気になりながらサイン会に行ったら、、、驚いたよ、ほんとに、
「これがこの世界の小説、、、?」
「どうだグッドよ気になったものはあるか?」
あー、いや気になったも何もこれはまさかの丸パクリだな、
「あ〜ポルシャ兄様サイン会が始まりますよ僕は待ってるのでどうぞ言ってきてください、」
「おう、わかったおまえの分サインもらってきてやるからな、安心しろよ、」
あんまりいらないんだけどな、まぁポルシャ兄様が僕を思ってくれるのは素直に嬉しいけど、
今はそれより、この小説たちだ、見てびっくりだなこれはどういうことでしょうかほんとに、、、
その小説は見たことはないが前世で似たような作品を見たことあるものばかりだった、
転生したらぷよぷよだった。(ある庶民の男が異世界でぷよぷよに転生する話)
オバロード。 (ある庶民が死の王になってしまう話)
この美しい世界に栄光を。 (ダ女神と一緒に異世界に行って魔王を倒しに行く話)
0より始まる異世界生活。 (死に戻りの能力で頑張る話)
職なしの転生。 (職なしが転生して今度は努力する話)
成り上がり盾の騎士。 (盾の騎士に転生して成り上がり話)
うわー、なんだこの気持ち悪いパクリプリは流石の僕でもここまでできないぞ、かの失敗した作家方もここまでできるのはいないと断言できるほど酷いパクリ具合だ、
一体誰が、まさか僕以外の転生者が、
ライトはポルシャが並んでいる後ろに頭を下げて割り込ませてもらう、
「やっぱりグッドも先生から直接サインして欲しいか、わかるぞファンになってしまうよな一目で掴まれるあの斬新なストーリー、特に先生の作品では異世界に転生する系の話が人気でな、」
知ってるよ、実際に今自分がなってる、しかし絵も上手いな、誰が書いてるんだ?
「お、次は僕の番だな、」
「ありがとうございます、先生の作品はどれも斬新なストーリーで面白く引き込まれます、」
ポルシャはどうやら順調になろうのとりこになっていっているようだ、小説にハマりすぎて王子の仕事をほったらかしにしないといいが、
「購入ありがとうございます、」
聞いたことのある可愛らしい声が耳に入る、
いや違う、僕の身内にそんなことするものはいない、気のせいだ気のせいだ、
ですよね、なんかやな予感してたよ、なんか昔異世界の面白話とか言って適当に話したことがあったからもしやと思ったよ、あーあ、まぁいいか、うん、しょぅない、しょうがない、
「、、、先生の作品読みましたよ、、、素晴らしかったです本当に、、、」
ライトは何かを諦めたような力のない声で言った、すまない大成した作家たちよ、異世界には著作権はないのだ、どうか許してほしい、すまない、代わりに僕が謝るから、ついでに元ネタにも誤ります、
大変申し訳ございません。
「はー、儲かってるの?」
「まずまずです庶民から貴族までたくさんの方に楽しんでもらってます、」
「あ、そうなんだよかったね、」
でも、表現までは教えてないし大体のストーリーしか教えていない、確かにキャラが類似しているけど、、、まぁグレーだからいいかな?
もう少しパクるにしてもやりようがあるだろうに、この世にはパロディという素晴らしい逃げの言葉があるのだから、もう少しオリジナル性を出したほうが面白そうだけど、
「今度はもっと新しいオリジナルがある作品を期待してます、先生」
ライトは少し嫌味のように言ってしまった、そんなつもりはなかったが後から本音に気づいた、
「ライト様、私はもっと精進します、」
ストーリーは少し違うが、普通に面白いな、転生以外にも恋愛も教えればよかったな、今度頼んでみよっかな、
あー、でもやっぱり、なろう系のアニメが見たいよー、
僕、どのアニメも完結前に死んで転生したから、アニメ全部見れてないの、うわー、前世の世界に戻りたいよー、
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