第17話、風紀委員の活動

ブランド家、夕食


「え!ー、グッドが風紀委員?」


「かー、やられたな、グッド、テラシーにまんまと遊ばれたな、」


「ビルトン兄様遊ばれたとは?確かに勝負には負けましたが、僕は彼の方良い人だと思いましたが、」


「いい人だよ、僕も2組だったけど生徒会一緒にやらせてもらったし」


「聞きました、ポルシャ兄様は魔剣学と魔術学両方習ったと」


「それは形だけだ、実際僕は騎士団には入れない」


「まぁそれはさておき」


「さておくな!シャネロ」


「あら?ついにお姉様すら言ってくれなくなっちゃった、どうしましょうグッド」


「ねぇ様あなたはもう少しきちっとしてください、聞きましたよ、あなたが会長の時仕事は全部副会長に任せきりにしたと」


「いや、若気の至りだよ、グッド」


「ねぇ様は十分若くて美しいですよ、ですからもう少しお淑やかに」


「ん!あ!はい」


ん?妙に聞き分けがいいな、どうしたんだ?


「ごほん、それでグッド風紀委員やるのか?」


「やるわよね、グッド、」


「はー、そこまでセレーネ姉様に言われたら断れません、それにもう拝命してしまいましたから」


「よし、それじゃ今からこのシャネロお姉様がしごいてあげよう、上級生なんかに負けないようにしてあげるから覚悟しなさい」


「え、あ、よ、よろしくお願いします、姉上」


まあ、姉上の美しい剣を見るのも僕の娯楽の一つ、


「お、やる気だなグッド、ならビルトンお兄様も手伝ってやろう」


「はー、仕方ないですね私もやりましょう、上級魔術士の資格を持つ私が魔術の指導をしましょう」


「私も回復魔法なら、教えますよ、グッド」


あー、僕の兄弟は優しい、



この学校で風紀委員が必要になるのは違反者を取り締まるためだから取り締まれるくらい強くないといけない、だからやはり僕は他の風紀委員には好かれないようです、


風紀委員長、


「あなたが委員長になったんですか、お久しぶりですね、ブルー・スザク様」


「グッド、幼稚魔剣園合格後もしっかり修行をしていたようだな、だが、3組か」


流石に4代貴族、1組さすがだな、他のグリーン・ルーシュやレッド・バルトは何してるんだろ?


「スザク先輩は流石ですね、1組、バルト先輩はどうですか」


「かわらないな、バルトは生徒会だ、グッド、歓迎する我が風紀委員に、君のようなものの力が必要だ」


「あ、ありがとうございます」


なんだと、この15歳までの間に何が?


「グッド君、久しぶり」


「トランペ先輩、風紀委員だったんですか?」


「そう、副委員長をスザク君に押し付けられたんだよ」


「へー、それで、僕は何すれば良いんですか?」


この学校には、1組2組3組とクラスごとに分かれている、優等生と劣等生、が明確に分かれる、


「簡単に言うと、風紀を守らせればいい」


ということらしい、さて問題児をバッタバッタと、はいかないからヨイショヨイショで頑張るかな、さてとじゃ行きますか、


今日は授業は午前中で終わり、風紀委員は部活や魔法研究の見張りだ、これが面白いほど何もない、何もないのだが、、、


「なんで3組が風紀委員なんだ」


「やつは、ブランド家の王族だ、俺たち貧乏人とは違う」


「なら、あいつは劣等生の王族なんだな」


このように、王族だからと僕をよく思わないものが多い、極め付けに、


「グッド、今日はもう生徒会も終わりだから一緒に部活回らない?」


この学校で人気が高いセレーネ姉様が僕によく突っかかってきてくれる、嬉しいのだが、


「姉様そんなに僕に学校で突っかかれると、少し困るというか」


「なんで?」


「まぁいいですよ、一緒に回りましょう、姉様は何部でしたか?」


「私は魔術部だよ、知らなかった?」


「魔術部、僕には向いてないな、?、まぁ気ままに考えるよ、ごめん、姉様用事を思い出したから、また、」


「え!ちょっとグッド、もう!」


校舎裏


「お前、今年1組に上がる試験を受けるそうだな、2組」


「3人係で1組が2組相手に恥ずかしくないのか」


「調子に乗るなよ!」


魔法を発動しようとする、


「そこまでにしろ!」


んー、いじめの現場にかっこよく登場する僕、かっこいい、


「貴様、3組の劣等王族、この学校ではな、親の七光りは何の意味もない、この学校はな1組がいったことが正しいんだよ」


「この学校に入ること自体、親の力で入れてもらっている、勘違いも甚だしい」


「テメー、風紀委員に入ったからて、調子に乗るなよ、行くぞ!」


3人が肉体強化魔法を使い、襲ってくる、


「許可なく魔法を使ったなら風紀委員の仕事になります」


「ドーン」


「何だ?何が」


「校舎裏で乱闘だって」


「なんでも、あの劣等王族が1組の奴らを怒らせたらしいぞ」


「馬鹿だな」


「おい見に行こうぜ」


 随分ギャラリーが増えたな、


「公衆の面前で王族の恥を晒してやる!」


「次で終わらせます」


「何言ってやがる避けることしかできてないくせに」


「は!」


3人を気絶させた、肉体強化魔法には魔力が体にまとまっている、大抵、首の少し下の方に、そこを強めに叩くことで、魔力が弾け気絶する、


「何事だ」


やはり、いつも思うがこういうときはくるのが遅い、


「魔法の不適正使用の現行犯です」


「え?君が、、、3組が、王族とはいえ3体1で、、、」


しまった、目立ってしまった、


「ハハハハハハ、流石だな、グッドよ、風紀委員に入ったのも当然か、」


うわー、会いたくなかったな、


「久しぶりです、レッド・バルト君、昨日はすみませんでした、飛ばしてしまって、」


仕方ない、そばに大丈夫そうな奴がいなかったのだから


「別に構わないぞ、昨日はいいものを見たからな」


「?あ、あなたは確か生徒会役員になったそうで」


「そうだ、貴様が3組だと聞いた時は、耳を疑ったがな、まぁせいぜい頑張れよ」


何だレッドのやつ気持ち悪い、


「グッド、大丈夫襲われたって聞いて」


「僕は大丈夫です、それより姉様、レッド様がいいやつに見えるのは気のせいですか?」


「?レッド君はすごくいい子よ」


なるほど僕が15歳になるまでにみんな成長したようだ、よかったよかった、でも、


「まじかよ、いくら王族だからって、3組が1組3人に圧勝て」


「もしかして、診断ミスなんじゃないか」


「あり得るな、だって勝てるわけないよな、魔力も才能もないのが3組だよな」


この学校に入ったことは、魔法を学ぶため、魔力や才能は関係ないはずなんだが、まぁそんなことより僕が目立つのは困る、


なんとかしないと、これからは波風立たないようにしよう、

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