第2話 創造神について

 地母神があらゆる行為、あらゆる存在をその器に持つ時、創造神はある種の創造行為を行おうとする。創造行為とは、なにか役に立たないものを役に立つ形にすることである。新しいものを生みだすのではない。ただ、役にたっていない、活用されていないものを役にたつ形に転換する。

 創造神への供物、供行とは、役に立っていないものを見つけ、それを役に立つ形に転換することである。表現においては分かりやすい表現、使いやすい形、買いやすい価格、これらはすべて創造神へ捧げる神事である。一方、どれだけ製品やサービスを磨いたとしても、それが使われない時には、それは地母神へと奉納される。

 人類が爆発的な成長と発展をしたきっかけはガソリンとコンクリート、アルファルとであり、これまで使われていなかったあるいはつかいにくかった資源を万民が使える形にしたからである。携帯電話ではインターネットがつかいにくいというところからiphoneなどのスマートフォンも生まれてきた。もしあなたがこれはうまく使われていないなぁというものを見つけたら、それを人々があるいは自分がうまく使えるような形にすることが創造神への信仰である。

 創造神への信仰はあなたの人生あるいは周囲の社会を大きく発展させるだろう。しかしその発展の原動力は常に地母神からであって、無駄な行為を供行として積み上げ、積み上げ、その果実が創造であることを忘れてはならない。

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